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校長挨拶

校長
校長挨拶
 
 新年明けましておめでとうございます。
 本校は、昨年10月20日(土)に創立70周年記念式典及び広島教区白浜満司祭様による記念ミサを,11月17日(土)には,鈴木壮麻・岩崎廉両氏による記念コンサートをそれぞれ実施いたしました。
 戦後の混乱期に,フランスの援助マリア会から四人のシスターたちが来福し,風俗,習慣,文化も違う国で,筆舌に尽くしがたい幾多の困難や苦労を乗り越え,一面麦畑であったこの深津の地に一粒の種を落としました。
 「今の日本にとって,一番必要なのは女子教育」であるとの強い信念のもと,未来を担う女性の教育のために「Women for Others」(他者のために生きる女性の育成)を建学の精神に開校され、今日まで歴史を刻んできました。
 本校の建学の精神に基づいた教育を受け,巣立っていった卒業生の皆さんは,経済界や放送業界,さらには,医療・法曹・官僚・教育・芸術等多岐に渡る分野の中枢として日本のみならず世界でも活躍されています。
 本年も,こうした脈々と流れるカトリック学校としての歴史と伝統をしっかり継承しながら教育を推進し,新たな歴史を刻んでまいります。
 これからの時代は,AIやIoTの拡大等による科学技術の進歩により,混迷の度合いを増す社会が到来し,不確実性が加速する時代になると言われています。これまでは,大量流通・消費システムの中で,よく働きマニュアルに基づき正確に早く作ることのできる人材が求められていました。これからは,定型業務や反復作業はAIに代替えされるとともに,エネルギーの大量廃棄等による環境問題や貧困問題が深刻化すると言われています。
 これからの中高校生は,2100年まで生きる可能性が高い年代になり,22世紀を創り,22世紀を生きる生徒たちです。
 したがって,知識技能はもとより,「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」にも重点を置き生徒の教育を推進することが求められています。2020年から開始される新たな大学入試への対応はもちろんのこと,加速度的に進歩を続ける科学技術・混迷の度合いを増す社会の中で,様々な困難や板挟みと向き合いながら乗り越えられる逞しく生き抜く女性の育成に努めてまいります。
 また,本校の本年度の教育目標である「恕し合う心を育てる」の「恕」の意味合いについて,上智大学教授の竹内神父さんは,他人に対する誠実さのこと。あるいは,まごころから出る他人への思いやりと考えることができるとても深い言葉で,イエスの語る愛と重なり合うものがあるとお話しくださいました。
 この目標は,本校の建学の精神に基づくものですが,これからの混迷する社会の中でも,人として,とても大切に持ち続けて欲しい心です。
 宮澤章二さんの「行為の意味」を抜粋要約した「『こころ』はだれにも見えないけれど,『こころづかい』は見える。『思い』は見えないけれど,『思いやり』はだれにでも見える」という有名なフレーズがありますが,この詩は,次のように結ばれています。
 
 あたたかい心が あたたかい行為になり
 やさしい思いが やさしい行為になるとき
 <心>も<思い>も 初めて美しく生きる
 -----それは 人が人として生きることだ
             
 引き続き,ひとりひとりの生徒が,「恕」の意味合いを理解した行動がとれ,「あたたかい行為」と「やさしい行為」で溢れる学校となるよう指導してまいりますので,本年もよろしくお願いいたします。 
 
福山暁の星女子中学・高等学校
校長 小野田 文明
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