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「小学校現場から来た園長の日記」その6

2022-06-01
「一人でできるように手伝って」
早朝預かりの1場面。階段がひな壇に! みんな一生懸命聞いています。じゃましないようにしなくては・・
「一人でできるように手伝って」

 園庭でいつものように子どもたちと遊んでいたところ、後ろの方で大きな泣き声が聞こえてきました。どうやら遊具の上から降りることが出来なくなったようです。助けに行こうと見ると、遊具の下には先生がいました。そして、「だいじょうぶ。おりておいで。」とやさしく声をかけていました。

その子は「こわい。できない。」と叫んでいましたが、先生が「後ろ向きにおりておいで。」「足をくさりにのせてごらん。」と降りるための手順を少しずつ説明していきました。

「だめ、こわい。」と言いながらも、先生に言われたとおり、少しずつ足をおろしていきました。そして、一歩ずつ一歩ずつ後ずさりするような動作で、遊具の上から無事地面に戻ってきました。到着した時のうれしそうな笑顔。先生にも、たくさんほめてもらっていました。

そばで見ていた私は、ただ「よかったね。」と思っていたのですが、何と先生は「もう一回行ってみる?」と声をかけました。そして、その子は、やっと降りてきたはずの遊具の上に、もう一度チャレンジしていきました。

 できないと泣いている姿を見ると、かわいそうになってついすぐに手をかしてしまいそうになります。でも、ちょっと待ちながら、そっとサポートしながら、自分の判断で行動させていくような関わり方が求められると思いました。

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