学校法人 福山暁の星学院のホームページ

皆さん、おはようございます。昨年度は、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、学校閉鎖直後の放送による終業式でした。本年度は、無事このように全校生徒が一堂に会して本日を迎えることができ、大変嬉しく思います。

本日9時より、暁の星小学校創立60周年記念ミサが挙行され私も参列させていただきました。本年9月に帰天され、11月14日にこの講堂でSr.マリフランシス・デラガルデの偲ぶ会が行われたことは皆さんの記憶にも新しいことでしょう。彼女は、1948年10月に来日し本校の開校に多大に貢献するとともに、第二代理事長として1964年4月の暁の星小学校開校に尽力され、暁の星小学校初代校長も務められて以来、60年の星霜を閲しました。なお、本日のミサは、広島教区の白浜司教、フレデリック神父、ミカエル神父によって執り行われ、本校へもお越し頂いたところです。（ここで、司教様とお二人の神父様を生徒に紹介いたしました。）

さて、生徒の皆さん、次の言葉覚えていますか。

今学期は、どんな成長が遂げられた学期になったでしょうか。腰塚さんの「命の授業」の映像とこの5つの言葉でスタートした二学期でした。この言葉のように「口」「耳」「目」「手足」「心」を使える努力をした人は、今年度の目標である「共感」、すなわち、「その人の立場に自分の身を置いて、痛みや苦しみ・気持ちを理解し分かち合える(共有できる)能力」に近づいていることでしょう。また、先程、表彰しましたように、今学期も多くの人が多岐にわたる分野で活躍してくれたことは、個々の皆さんの成長の証であり、大変嬉しく思っています。

今学期を振り返ってみると、9月の文化祭、生徒会執行部の皆さんと有志のパワーを感じるとても楽しいひと時でした。記念祭バザーは、4年ぶりに本来の形で開催でき2600人を超える方に来校いただき、皆さんの思いやりと感謝の心に多くの人から感動・感謝の声をお寄せいただきました。10月の4,5年生の修学旅行、本年は海外・国内の希望制となりましたが、従来の4泊5日の旅が実現できました。それぞれの旅で視野を広げるとともに、友との絆を深めることもできました。今月19日に行なわれた5,6年生による「光の伝達式」、昨年度は、卒業式直前に延期し実施しましたが、コロナ禍の中でも、唯一閉ざさずに継続してきた大切な行事です。マリア様から頂いたろうそくの炎、すなわち、「愛の光」「希望の光」「命の光」が6年生から5年生へと受け継がれる瞬間は、とても神秘的幻想的な一瞬でもあり、毎年、感動させられます。今年お祈りを頂いた片柳神父さんも、「すばらしい伝統行事ですね。このような行事に触れたのは、初めてのことですが、とても静粛な行事で感動しました。いいですね。」とおっしゃってくださいました。そして、昨日のクリスマス会と奉仕活動、とりわけ、ハレルヤコーラスは、この4年間、中止を余儀なくされてきただけに、私にとっては、感慨一入で、とても美しい演奏に感動したひと時でした。追悼式・待降節・遠足等の行事も行われた二学期、皆さんにとっても、思い出に残る印象的な行事や活動、自己の成長を感じた学習や大会・行事等がきっとあったことでしょう。

6年生の皆さん、大学入試共通テストまで、3週間となりました。いよいよラストスパートの時期です。先日の魂結びで片柳神父さんが、ルカによる福音(11:9)の「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」を紹介され、諦めず最後まで信念を持ってやり抜くことの大切さをご教示くださいました。最後まで努力し続けてください。そして、体調管理はいうまでもなく、自主登校日や三学期の特別カリキュラム等の学びの機会とともに、家庭学習でも1秒を大切にする気持ちで時間を有効に使い、最後のステップアップを図ってください。

全校生徒の皆さん、明日から13日間の休みとなります。室内管弦楽とコーロステルラの皆さんは、今日の午後、それぞれ福山駅サンステ・ゆうゆう高木での「クリスマスコンサート」で演奏してくれます。また、この休業期間中、ギターマンドリン部の皆さんの前原病院での演奏をはじめ、中国地区代表合宿や大会等に参加する予定の人もいます。それぞれの活躍を嬉しく思いますが、本日も、インフルエンザなどにより欠席している人もいます。充分自愛の上、有意義に冬季休業を過ごし、1月6日には、元気な姿で登校してくれるよう祈念し式辞と致します。

※　式終了後、昨日、演奏したハレルヤコーラスを白浜司教、フレデリック神父、ミカエル神父にお聞き頂き、大変、素晴らしいコーラスで感動しましたとのお声を頂きました。

校長　小野田 文明