本文へ移動

校長先生のお話

二学期始業式 式辞
2023-08-29
皆さん、おはようございます。

 今年の夏は、4年ぶりに制限なしでの活動や行動が可能となりました。猛暑や台風の影響も一部ではありましたが、国内でも、大半の行事が再開され、多くの人の移動も見られました。そんな中での夏季休業期間中、先程、賞状伝達を致しましたように、全国大会を始めとする各種大会・コンクール等に参加して存分に日ごろの練習の成果を発揮してくれたこと、そして、高校生平和大使としてジュネーブの国連軍縮局訪問、セブ島での語学研修、各種ボランティア活動で貴重な体験を積んでくれたこと並びに小学生への折りばら指導等テレビや新聞で報道される活動に寄与してくれたこと大変嬉しく思います。また、皆さんが大過なく、こうして元気な姿を見せてくれたこと、ともに喜びたいと思います。

 今学期には、文化祭・記念祭バザー・修学旅行・生徒総会・クリスマス会等本校の重要行事が目白押しで、ほぼ本来の姿での実施予定です。昨年予定しながら実施できなかった全校生徒が一堂に会して行われるハレルヤコーラスも是非実現したい行事の一つです。この他にも、3年生のキャリアプラン等、学年ごとに実施される活動も多く予定されている学期です。本校の教育目標「命・恕・感謝の心」そして「共感」する力を高める絶好の機会ともいえます。とりわけ、同窓会・保護者会と一体になって実施される記念祭バザーは、「命は、自分が持っている時間だ」と日野原重明さんは言われていますが、その時間を誰かのために使う場面、恕すなわち思いやりや感謝の心を発揮しておもてなしをする場面、そして、相手の立場に自分の身を置いて、気持ちを理解し分かち合えるという共感力を発揮する場面が頻繁に生じますので、積極的かつ主体的に関わりながら目標へ向けて自己の力を高める機会として下さい。

 今年の全国高校野球選手権記念大会は、1916年以来107年ぶりに慶応高校が優勝を遂げました。同校は、「エンジョイ・ベースボール」を掲げ日本一となりましたが、この理念は、「その場で楽しむということではなく、より高いレベルを求めて野球を追求していく。」というものです。森林監督も、この理念に基づき「指導者がすべて管理してしまうと一人一人から野球を奪ってしまう。あらゆる場面で選手が考えることを重視して鍛えた。」と語られ、大村主将は、「ずっと日本一とか高校野球の常識を変えたいとか、散々大きなことを言ってきて笑われることもあって、いろいろ言われることもあったんですけど、でもそれに耐えて、そういう人を見返して、自分たちが絶対日本一になってやるんだっていう強い思いで今まで頑張ってきた。」と語っています。
 8/22(火)本校に、県内私立学校の先生方が400名弱集まられ研修会が開催されました。この会の最後に、スラムダンクの宮城良太のモデルになった古田仁さんの講演が行われました。奇しくも、その中で、本人あるいはチームの目標が明確であり、その目標に対する心構えと基本姿勢だけで夢が叶うかどうかが決まる。すなわち「どうなりたいのか。どうありたいのか。」がはっきりしており、そのために「どうしたらいいか。どうなったらいいか」をしっかり考え実行することだと自身の体験を踏まえお話しくださいました。その際、まだ、決勝戦は行われていませんでしたが、今年の高校野球を見て、それが一番できているのは慶応高校だと述べられていたことからも信憑性が高いお話だったと捉えています。「どうなりたいのか。どうありたいのか。」「どうしたらいいか。どうなったらいいか。」をキーワードに取り組みを進めてみてください。

 さて、6年生の皆さん、先日まで、大会等に臨んでいた人もいますが、いよいよ受験シーズン到来です。総合型選抜・学校推薦型選抜受験の人にとっては、もうすぐ出願となります。体調管理・時間の有効活用は言うまでもなく、入試傾向等をつかみ小論文等の対策を取ることが求められます。先生方のアドバイスも頂きながら、自分の強みを強化するととともに弱点の克服にも努めてください。

 生徒の皆さん、まだまだ猛暑が続きそうです。引き続き、熱中症対策を取りながら、重要な行事の多い今学期を元気に乗り越え、自己の成長が実感できたと言える学期にしていきましょう。
 最後に、本日朗読された聖書は、詩編41章1節~4節と42章5節でした。この言葉にも通じる内容の動画を紹介します。

「命の授業」(腰塚勇人)の「ムービー(動画)」視聴  視聴した動画はこちら

「口」は、人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう…

「耳」は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう…

「目」は、人のよいところを見るために使おう…

「手足」は、人を助けるために使おう…

「心」は、人の痛みがわかるために使おう…   (腰塚勇人)


校長 小野田 文明
TOPへ戻る