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学校長 あいさつ

学校長  児玉 ゆかり


 今年度 福山暁の星小学校は創立60周年を迎えました

 コロナ禍を抜け、様々な活動が制限なくできるようになった今年度、カトリックのミッションスクール「福山暁の星小学校」は、六十周年を迎え、新たな歴史を刻む節目に立っております。これを神様がくださっためぐり合わせだと受け止め、これまで関わってこられた方々の想いを受け継ぎ、「将来のための学校の姿」を真剣に描き、新しい一歩を踏み出す年にしたいと考えています。

 本校の特色は、カトリックの教えを基底にした心の教育です。開校以来「一人ひとりが神からいただいている全てを開花させる」全人教育を目指しています。子どもたちは「神様から愛されている」ことを感じながら自分の力を精一杯伸ばす努力を続け、自分と同じように他の人を大切にする生き方を学んでいます。アンジェラスの鐘に合わせた学院全体のお祈りの時間は、神に心を向け自分をみつめる大切な時間です。全世界を巻き込んだコロナ禍を経て、子どもの頃に宗教心と豊かな感性を育むことは、困難な時代を生き抜く柱となると確信しました。幼児期から青年期に移る大切な時期である小学生時代を、聖書の教えを基底にしたカトリック学校で学び、生涯を通じてお互いを高め合う友人と出逢うことができるのは本校の一番の魅力です。

 暁の星学院は、創立時のシスター・マリー・フランシス・デラガルデのことば「暁の星は冒険から生まれたと言えます。今の社会の中でどんな力が必要か考えてください。冒険を恐れないで新しいことを創ってください。神様が助けてくださいます。」を大切にしてまいりました。
 そこで、本年、国公私立の壁を越え、新しい時代の担い手となる児童を育てる教育の在り方について、共に考えていきたいという思いで、四十年ぶりに公開研究会を行いました。その時に在職していた教員は一名もいませんので、新たな事へのチャレンジです。
関わり合い、対話することも制限がかかった三年間。コロナ禍の行動制限により、子どもたちの学びは、多大な影響を受けました。やっと活動制限がなくなった今、私たち小学校教師に求められる最優先課題は、子どもたち同士関わり合いながら学び合う場を充実させていくことです。
お互いの気持ちを感じながらコミュニケーションを図ることができるよう、授業を通して「ことばの力」を育むことをもっともっと大切にしなければならないと考えています。「ことばの力」という点で、国際言語である英語力向上も重要であると考え、学院として、幼小中高の連携を強め、カリキュラムの改善に取り組みます。具体的にはALTを一人増員し、小学校のALTが、幼稚園の英語活動を担当し、小学校六年生の英語の授業は、中高の英語の先生が指導するという体制に変えました。

 創立以来の本校の教職員の使命は「常にアンテナを高くして今の時代を生きる力を子どもたちにつける」ことです。六十周年という節目に立ち会えたことに感謝して、周囲の方と心を通わせ、今年度を振り返ったときに、心温まる実り豊かな年であったと思えるよう努めてまいります。


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