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園長の日記 その19「寒いけど、ジャンパーは着ない?」

2022-12-19
もうすぐクリスマスですね
馬小屋にイエス様はまだいません。もうちょっとです。
園長の日記 その19「寒いけど、ジャンパーは着ない?」

 ここ数日はかなり寒い日が続いています。朝の園庭掃除の時も、雪が少しちらつき、 思わず「寒い」と声が出てしまいました。

 しばらくして、バスが到着し、いつものように 降りてくる子たちに朝の挨拶をしていると、添乗の先生から「本人は上着を着ないと言っているけど、お母さんから預かっています。」と言われて、男の子の上着を受け取りました。ジャンパーというのかブルゾンというのか、真ん中にファスナーがあって、下で金具を合わせ上まで引き上げる形になっているものです。「子どもは動きにくいジャンパーよりも、もう少し薄手の上着で十分なんだろう。子どもは風の子だなあ。」と単純に考え、担任の先生にも事情を説明しておきました。

 しばらくして、今度は門のそばで、女の子が少しぐずっている様子が見られました。近づいてみると、保護者の方が送ってきてくださる中で、 やっぱり同じようにジャンパーを着たくないと言っているようでした。近くの先生が「ここは寒いから、中でお話ししよう。」と、園舎までいっしょに連れて行きました。

 先生たちといろいろ話をしていく中で、もしかすると、ジャンパーのファスナーがうまくできないから着たくないと言っているのではないかということが分かってきました。なかなか言葉でうまく説明できないから、着なくていいとか、着たくないという表現で伝えていたのかなと思いました。私たち大人でも、ジャンパーを着るような寒い時は、手がかじかんで、なかなかうまくファスナーの金具が合わせられないことがありますよね。

 朝の支度として、脱いだばかりのジャンパーを床の上にていねいにT字型に広げて、小さい手で一生懸命たたんでいる姿を見ながら、自分でできるようになりたいからこそ、抵抗のあるファスナーにとまどいを感じているのかなと思ったところです。

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