本文へ移動

校長先生のお話

三学期終業式 式辞
2023-03-20
 只今、賞状伝達いたしました。本年度も、コロナ禍の中ではありましたが、多くの人が各分野で活躍し、優秀な賞を大変多く受賞してくれました。閉塞感漂う中での皆さんの活躍は、大きな喜びであり大変頼もしく感じています。
 さて、今回の校長賞は、この三年間の生徒会執行部(渡邉真帆会長、小宮媛望会長、渡邉葵会長)に贈ります。生徒集会のオンライン開催、文化祭の中止や延期、生徒総会の中止、主役の6年生は自宅でのオンライン参加の予餞会等々、新型感染症の影響を多大に受ける中でも、歩みを止めることなく、従来とは全く違う形でのオンライン配信等の創意工夫しながら、本校の生徒会活動を維持し推進し続けてくれました。この三年間で、新たな生徒会活動の在り方を示してくれた功績は多大であると評価しての表彰です。大変ご苦労様でした。そして、ありがとう。
 永戸もも会長を中心とする新執行部の皆さんの活動は、行動制限もある程度緩和され、従来の手法が生かされる活動になるとは思いますが、この三年間、先輩執行部の皆さんが作り上げた手法も生かしたハイブリッド型の活動も可能となりますので大いに参考にしながら、素晴らしい生徒会活動にしてくれるものと期待しています。

 さて、本年度も、新型コロナウイルス感染症に翻弄されながら過ごした1年となりました。ご家族1名の観戦に限定しての運動会終日開催、縮小してではありましたが3年ぶりの記念祭バザー、3泊4日にしての修学旅行国内実施、ハレルヤコーラスとクリスマス会の中止等、一歩踏み出しながら一歩押し返されるという現実に直面しながらの1年となりました。
 やっと、全学年一堂に会して本来の姿に近い形での終業式を迎えられることができ、学年代表の皆さんに修了証書を渡すことができます。ともに喜びたいと思います。
 コリントの信徒への手紙一では、「あなたがたを襲った試練で,人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実の方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず,試練と共に,それに耐えられるよう,逃れる道をも備えていてくださいます。」(10-13)と教えています。コロナ禍という試練から間もなく逃れることができ、平穏な日常を取り戻すことができるようになります。これまでの3年間は、ローマの信徒への手紙にある「苦難は忍耐を,忍耐は練達を,練達は希望を生むということを。」(5-3,4)という教えそのものだと思います。
 私たちはこの3年間の苦難の中で、忍耐を学び、今の瞬間に全力を尽くすという「而今」、ゴールやプロセスも自分で設定し、自分で考え、自分で行動するという「自律」を目標に取り組むとともに、「命・恕・感謝の心」を育みながら自己の成長に努めてきました。そしてこの間の練達が、新たな年度には、実を結び誇らしい希望を生み出してくれることを信じて様々な教育活動に取り組んでください。その中で、自分らしさを十分に発揮しながら失われた密なる青春を取り戻していきましょう。
   
 5年生の皆さんは、春の特別カリキュラムが始まります。いよいよ自分の夢へ向けての高校生活最終ステージの始まりです。学力を定着させ目標を達成するためには、日々の積み重ねがとても重要です。今という時間を大切にしながら、悔いのないように一日一日を過ごしてください。

 最後に、文部科学省から4月からの新型コロナウイルス感染症対策のマスク着用の考え方の見直しが示されましたので、お知らせしておきます。

1. 学校教育活動に当たって、マスクの着用を求めないことを基本とする。
2. 登下校時に通勤ラッシュ時等混雑した電車やバスを利用する場合や、校外活動等において医療機関や高齢者施設等を訪問する場合などにおいては、マスク着用が推奨される。
3. 対面形式となるグループワークや合唱等「感染リスクが比較的高い学習活動」の実施に当たっては、活動の場面に応じ、常時換気するなどの感染症対策を講ずることが望ましい。
4. 昼食等食事をとる場面においては、引き続き、適切な換気や食事の前後の手洗いを徹底するとともに、会食に当たっては、大声での会話を控え、飛沫を飛ばさないように注意する。
5. 運動会等の体育的行事、文化的行事等の学校行事については、保護者等の参加人数の制限は必要ない。
 
 したがって、マスクを着用しなくてもよくなりますが、不安がある場合等の着用は可能です。なお、新型コロナウイルス感染症の脅威が、回避されたわけではありません。昨日も、広島県でも感染者が発生しています。新たな生活様式に基づく、三密の回避等が求められることもありますので、状況に応じ少人数での教育活動も実施していきます。
 制限が緩和される中での学びの場となります。決意新たに、自分の夢の実現に向けて、充実した年となるよう祈念いたします。
校長 小野田 文明
TOPへ戻る