「つぼみクラスだより」
つぼみクラスの子ども達の日々の様子や、子ども達・担任の思いを写真とともにお伝えします。
3月19日 つぼみクラス最後の一日です
つぼみクラス最後の一日を全員そろって迎えました。
「おはよう」と元気に門から走ってくる姿、自分で身支度をささっと済ませ「トイレに行ってきまーす」と走っていく姿は一年前の子ども達からは想像ができないくらいです。
まだまだ家庭から離れることが不安だった1学期、一人でできることが増えお友達との時間が楽しくなってきた2学期、自分のことに余裕が出て来てとにかく幼稚園大好き・お友達大好きになってきた3学期。子ども達のこの一年の成長は本当に素晴らしいものでした。
初めての園生活で保護者の皆様も不安だったことと思います。子ども達のこの成長は、ご家庭でご協力あってこそだと思っています。ありがとうございました。
2月2日 お部屋がキャンプ場に!
最近の子ども達のブームは、“ピクニックごっこ” おままごとの道具の上に掛ける布を畳の上に敷き、そのうえにたくさんのお料理をのせて、みんなで「いただきます!」
とても楽しそうにしている子ども達に、「キャンプみたいだね」と声を掛けると、表情が?に…。「キャンプってなに?」「ご飯はどこで食べるの?」「机はあるの?」「ソファは?」などなどたくさんの質問がとんできました。「テントを張って、テントの中で寝たり、お外でご飯を食べるんだよ」と答えると、「テントって何?」「やりたい!!」の声が。そこで急遽つぼみクラスのお部屋をキャンプ場に変身させることにしました。
テントは、新聞紙とごみ袋を使って組み立てました。
1月26日 クッキングをしました
12月21日 クリスマスを迎える準備
つぼみクラスでは、クリスマス会へ向けての取り組み以外にも、子ども達と一緒にクリスマスを迎える準備をしました。
12月18日 「上着を一人で着たい!」
寒くなり、つぼみの子ども達が上着を着て登園し始めて1ヵ月ほどが経ちました。
まだ、上手く着ることができなかった時期、お部屋の中では「できない!」の声は聞かれたのですが、「手伝ってほしい」という声は聞こえてきませんでした。自分は大きい存在だと知っているので、手伝ってもらうなんて“3歳のプライド”が許さないし、「手伝おうか?」と声を掛けられることも嫌だという様子でした。だから、「手伝おうか?」ではなく、「一人でやりたいよね。やり方を教えようか?」と伝えることにしました。そうすると、私たちの手元をじっと見て、そのあと同じようにやってみようとします。そして、一人でできた時には「ほら、私にもできたでしょ」と何とも満足そうな表情でした。
子どものプライドには2種類あると思っています。一つ目は、周りと比べて自分が優位だと感じているプライド。もう一つは、難しいことを乗り越えて、自分に自信をつけ自己肯定感が育った“誇り”のようなプライド。上着をササッと着て、颯爽と外遊びに出かけていく子ども達の姿を見ていると、二つ目のプライドがますます子ども達を大きく成長させているのだと感じています。
12月11日 不安を乗り越える力
先日のクリスマス会では、つぼみクラスの子ども達も参加をし、無事に『てぶくろ』のオペレッタをやりきることができました。
自分のやりたい動物を自分で決めて、練習の時からとても楽しく取り組み、いつ本番を迎えても大丈夫!というくらいでした。しかし、本番の日が近づき、お客さんがいる前で練習を始めたころから子ども達の様子が変わってきました。あんなに楽しそうだったのに、どんどん声も小さく表情も固くなり元気がなくなってきたのです…。そして舞台の上で泣いてしまう子どもも…。
子どもにとって舞台に上がるというのは、大人が想像する以上に、本当に大きなパワーが必要です。それは、“たくさんの人に見られている緊張”だけではなく、“上手にできるかなという不安”もあると思います。「子ども達のこの不安な気持ちを乗り越えるために私たちができることは何だろう?」と悩みました。 泣きながらでも自分で気持ちを切り替えて最後までやり切ろうとする子どもの姿を見ていると、オペレッタの練習を積み重ねることも必要ですが、それよりも子ども達が日々の生活の中で積み上げてきた「私、ひとりでできるよ」「ぼく、もう大きくなったからね」という自信や手応えを信じて励ますことの方が大切では…と感じました。クリスマス会当日、不安な子ども達もいましたが、みんなその気持ちを乗り越えて堂々としていました。つぼみクラスの子ども達は、“小さくてかわいい”ではなく、“大きくて立派な3歳”の姿でした!
大きな行事を終えると子ども達は、見違えるほど大きく変わります。それは日々の生活の中で感じている「大きくなった自分」が何よりも大きな原動力や不安を乗り越える力になり、やり遂げた達成感を子ども達なりに実感しているからだと感じています。
12月1日 いろいろきのこ!
保護者の方から椎茸の栽培されたものをいただきました。つぼみクラスの子ども達は、椎茸という名前はよく知ってしましたが、こうやって栽培されていることにびっくりしたようでした。大きくなって収穫し、お家に持ち帰った子ども達もいます。お弁当に入れてもらって、「この前の椎茸、お母さんがお料理してくれたよ」と嬉しそうでしたよ。
そして先日、椎茸だけではなく色々なきのこの名前を知ったり、感触を楽しみました。
11月16日 お買い物にでかけました!
先日のおにぎり作りや“わくわくフェスタ”で、「~ください」という言葉でのコミュニケーションがとても楽しくなってきた子ども達。自分の思いを言葉にして相手に伝えることはパワーが必要ですが、相手に伝わった時の喜びは何より大きいですね。この二つの行事での経験を生活の中で生かして、より大きな自信につなげたいと考えていました。そこで、つぼみの子ども達は、ダイソーにお買い物に行くことにしました! つぼみクラスの大冒険です!
前の日、子ども達に「明日はお買い物に行くよ」と伝えると、「〇〇を買うよ」「僕は〇〇!」とちゃんと買いたいものを決めている様子。ご家庭できちんとお話をしてくださっていたおかげで、子ども達の中にはお買い物のイメージがしっかりと出来上がっているようでした。当日も、朝から子ども達のウキウキが止まりませんでした。
お店では自分の買いたいものをしっかりと手に握り、袋に入れていたお金と一緒にレジの方に「これください」と渡しました。お店のかたも温かく見守って下さり、子ども達のお買い物・大冒険は無事終了しました。
11月16日 神様って?
先日、子ども達と幼稚園のとなりのお御堂にお祈りに行ってきました。
子ども達には、出かける前に「神様のお家に行って、『こんにちは』ってご挨拶をしようね」と伝えました。
お御堂に着いたちょうどその時、修道院から神父様とシスターが出て来られ「神様のお家に来たの?」と声を掛けて下さいました。その時は、「神様の所にきたの」「行ってきます」と元気いっぱいだった子ども達ですが、お御堂の扉を開けて中を見た瞬間に不思議そうな、でも少し緊張したような表情が変わりました。そして自然に静かになり、足音も聞こえないくらい静かな雰囲気に…。
祭壇の前に座り、しばらくお御堂の中を見回していた子ども達ですが、『神様がいない』ということに気付いたようです。子ども達には、『神様はみんなの心にいつもいてくださること』『いつも近くで見守って下さっていること』を伝えました。そのあと、手を合わせてお祈りをしました。
目に見えないものを想像することはまだ難しい年齢ですが、少しずつ少しずつ神様の存在に気付いたり、お祈りが支えになるといいなぁと思います。
10月17日 おにぎりを作ったよ!
9月21日 お名前なぁに?
「ナスっていうけど、全部形が違うよね…」「おんなじカボチャだけどなんだか違うね…」と目をキラキラさせながら楽しんでいる子ども達を見ていると、「言葉をしっかり吸収しているな」「子ども達は正しい名称を知りたいんだな」と実感しました。
2学期になり、子ども達の中から「あのお友達はなんていうお名前?」「あの先生は誰?」という質問がどんどん出るようになってきました。今までは「お友達」「先生」で納得していたり、困り感がなかったのですが、今は「お友達といってもいろんな人がいるぞ…」「先生って呼ぶといろんな先生がお返事してくれるなぁ。どうしてだろう…」という思いが芽生えて来たようです。
「物にも人にもちゃんと一つずつ違うお名前があるんだ」と気付き始めたこの時期の子ども達に、たくさんの言葉を知らせてあげたいなぁと思います。
7月24日 1学期が終わりました
7月7日 雨の日には…
6月22日 晴れた日には…
梅雨の晴れ間のいい天気の朝。つぼみのクラスは、お仕事が外まで広がります。
この季節、子ども達にはお水もしっかりとお仕事の中で使ってほしいなぁと思っているので、『洗濯』『机を洗う』『窓ふき』などを用意しました。エプロンがびしょ濡れになりながら子ども達はとても楽しそうです。
6月7日 オレンジ? それとも、オレンジ色??
子ども達の好きなお仕事の一つに、物の名称を知らせるお仕事があります。かごに果物・野菜・身につけるもの等本物を入れておき、名称を知らせるだけではなく、触ってみたり、匂いを嗅いでみたり…。五感もしっかり使います。
今はかごの中に果物を入れています。今日こんな出来事がありました。
1つずつ指さしながら「これはりんご。これはオレンジ。これはレモン。」とお話していた時のことです。
担任:「これはなあに?」(リンゴを指さして )
〇〇ちゃん:「りんご」
担任:「これはなあに?」(オレンジを指さして)
〇〇ちゃん:「みかん」
担任:「そうね。これはオレンジなのよ」「これはなあに?」(レモンを指さして )
〇〇ちゃん:「きいろ」
担任:「?」
それまで果物を触ったり匂いを楽しんで、〇〇ちゃんから果物の名前も正しく出ていたので、急に「きいろ」という答えが返ってきたことに驚きました。でも、「これはオレンジよ」と知らせた私とのやりとりを通して、〇〇ちゃんは「このみかんはオレンジ色」と教えてもらったと理解しているのだとわかりました。だから、つぎにレモンを指さして「これはなあに?」と尋ねられると、レモンの「黄色」と答えたのでしょう。
同じ“オレンジ”でも、色を表すオレンジと、果物の名称のオレンジがあり、大人は周りの状況を考えて使い分けます。でもそれは今までの経験があるから使い分けができることなのですよね。
今、スポンジのように言葉を吸収している時期。子ども達と関わる毎日の中で、「自分の言葉が子ども達にどう伝わるのか」いつも意識しながら過ごしていかなくては!と感じた出来事でした。
5月24日 「豆がいっぱい!」
買い物に行くと、たくさんの新鮮なお野菜が並んでいます。それを見ると、「つぼみの子ども達が皮が剥けそうだな」「ちぎって洗うと楽しそう」「泥をタワシで落とすと喜ぶなぁ」と子ども達の姿を想像してワクワクしてきます。
その中でも、毎年子ども達がとても喜んでくれるのが、“そら豆”“グリーンピース”をさやから出すお仕事。今年も、さっそく大量のそら豆とグリーンピースを子ども達に紹介しました。
5月11日 「どうやったら一人でできる?」
「やりかたを知りたいな」
生活の中で自分でやりたい気持ちがいっぱい溢れている子ども達。でも、「やりたいのにできない!」とイライラしたり泣いたり諦めてしまったり…と自分自身と格闘している姿がたくさん見られます。
大人から見ると何気ないとても簡単なことなのですが、子ども達にとっては一大事! できるようになりたい気持ちをかなえてあげたいといつも思います。
子ども達が一つのことをできるようになるためには、大人がゆっくりゆっくり見せてあげるといいですね。モンテッソーリは、『対象を一つだけ取り出す』『動作を分析し順序だてる』『難しいところをはっきりさせる』『動作を見せる間は言葉は使わない』『正確に実行し、精密なところに心をとめる』『考えながら教える』『自分からする自由を与える』ということを心にとめて子ども達にやり方を知らせることを薦めています。
私たちも子ども達が「できた」と嬉しそうにする顔が見たいなあと思いながら提供しています。
今週もたくさんの「ひとりでできた」を見ることができました。子ども達は、「できない」時に、「手伝ってほしいのではなく、やり方を教えてほしい」と願っているのだと子ども達の姿から改めて感じています。