「つぼみクラスだより」
つぼみクラスの子ども達の日々の様子や、子ども達・担任の思いを写真とともにお伝えします。
6月7日 オレンジ? それとも、オレンジ色??
子ども達の好きなお仕事の一つに、物の名称を知らせるお仕事があります。かごに果物・野菜・身につけるもの等本物を入れておき、名称を知らせるだけではなく、触ってみたり、匂いを嗅いでみたり…。五感もしっかり使います。
今はかごの中に果物を入れています。今日こんな出来事がありました。
1つずつ指さしながら「これはりんご。これはオレンジ。これはレモン。」とお話していた時のことです。
担任:「これはなあに?」(リンゴを指さして )
〇〇ちゃん:「りんご」
担任:「これはなあに?」(オレンジを指さして)
〇〇ちゃん:「みかん」
担任:「そうね。これはオレンジなのよ」「これはなあに?」(レモンを指さして )
〇〇ちゃん:「きいろ」
担任:「?」
それまで果物を触ったり匂いを楽しんで、〇〇ちゃんから果物の名前も正しく出ていたので、急に「きいろ」という答えが返ってきたことに驚きました。でも、「これはオレンジよ」と知らせた私とのやりとりを通して、〇〇ちゃんは「このみかんはオレンジ色」と教えてもらったと理解しているのだとわかりました。だから、つぎにレモンを指さして「これはなあに?」と尋ねられると、レモンの「黄色」と答えたのでしょう。
同じ“オレンジ”でも、色を表すオレンジと、果物の名称のオレンジがあり、大人は周りの状況を考えて使い分けます。でもそれは今までの経験があるから使い分けができることなのですよね。
今、スポンジのように言葉を吸収している時期。子ども達と関わる毎日の中で、「自分の言葉が子ども達にどう伝わるのか」いつも意識しながら過ごしていかなくては!と感じた出来事でした。
5月24日 「豆がいっぱい!」
買い物に行くと、たくさんの新鮮なお野菜が並んでいます。それを見ると、「つぼみの子ども達が皮が剥けそうだな」「ちぎって洗うと楽しそう」「泥をタワシで落とすと喜ぶなぁ」と子ども達の姿を想像してワクワクしてきます。
その中でも、毎年子ども達がとても喜んでくれるのが、“そら豆”“グリーンピース”をさやから出すお仕事。今年も、さっそく大量のそら豆とグリーンピースを子ども達に紹介しました。
5月11日 「どうやったら一人でできる?」
「やりかたを知りたいな」
生活の中で自分でやりたい気持ちがいっぱい溢れている子ども達。でも、「やりたいのにできない!」とイライラしたり泣いたり諦めてしまったり…と自分自身と格闘している姿がたくさん見られます。
大人から見ると何気ないとても簡単なことなのですが、子ども達にとっては一大事! できるようになりたい気持ちをかなえてあげたいといつも思います。
子ども達が一つのことをできるようになるためには、大人がゆっくりゆっくり見せてあげるといいですね。モンテッソーリは、『対象を一つだけ取り出す』『動作を分析し順序だてる』『難しいところをはっきりさせる』『動作を見せる間は言葉は使わない』『正確に実行し、精密なところに心をとめる』『考えながら教える』『自分からする自由を与える』ということを心にとめて子ども達にやり方を知らせることを薦めています。
私たちも子ども達が「できた」と嬉しそうにする顔が見たいなあと思いながら提供しています。
今週もたくさんの「ひとりでできた」を見ることができました。子ども達は、「できない」時に、「手伝ってほしいのではなく、やり方を教えてほしい」と願っているのだと子ども達の姿から改めて感じています。