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「つぼみクラスだより」

 つぼみクラスの子ども達の日々の様子や、子ども達・担任の思いを写真とともにお伝えします。

3月19日  つぼみクラス最後の一日です

つぼみクラス最後の一日を全員そろって迎えました。
「おはよう」と元気に門から走ってくる姿、自分で身支度をささっと済ませ「トイレに行ってきまーす」と走っていく姿は一年前の子ども達からは想像ができないくらいです。
まだまだ家庭から離れることが不安だった1学期、一人でできることが増えお友達との時間が楽しくなってきた2学期、自分のことに余裕が出て来てとにかく幼稚園大好き・お友達大好きになってきた3学期。子ども達のこの一年の成長は本当に素晴らしいものでした。
初めての園生活で保護者の皆様も不安だったことと思います。子ども達のこの成長は、ご家庭でご協力あってこそだと思っています。ありがとうございました。
全員そろって!
担任から「よくがんばりました」のバッチをプレゼントしました。とても喜んでくれて嬉しかったよ。
お外遊びでは、自然と皆が集まってきます。
この時も、「大渋滞!」と体をくっつけて楽しんでいました。
帰りのお集まりで、“つぼみクラスの間にできるようになったこと”をみんなの前で発表しました。
「泣かずに幼稚園に来れるようになりました」「箸が使えるようになりました」「トイレに行けるようになりました」「縫いさしが上手にできるようになりました」など、みんなそれぞれ考えて大きな声で伝えてくれました。一人一人自分の力に手ごたえを感じていることに驚きました。
そして、聞いている子ども達も自然と拍手をする姿にも感動しました。お友達のことを大切にする気持ちがちゃんと育っていることを実感しました。

2月2日  お部屋がキャンプ場に!

最近の子ども達のブームは、“ピクニックごっこ”  おままごとの道具の上に掛ける布を畳の上に敷き、そのうえにたくさんのお料理をのせて、みんなで「いただきます!」
とても楽しそうにしている子ども達に、「キャンプみたいだね」と声を掛けると、表情が?に…。「キャンプってなに?」「ご飯はどこで食べるの?」「机はあるの?」「ソファは?」などなどたくさんの質問がとんできました。「テントを張って、テントの中で寝たり、お外でご飯を食べるんだよ」と答えると、「テントって何?」「やりたい!!」の声が。そこで急遽つぼみクラスのお部屋をキャンプ場に変身させることにしました。
テントは、新聞紙とごみ袋を使って組み立てました。
ブームのピクニックごっこ。
いつもごちそうが並んでいます。
テントにつける飾りづくり。
輪つなぎとガーランドをつくりました。輪つなぎは、「まだ長くしたい」「何個つくる?」と自分たちで考えたり話し合ったりしながら作っていましたよ。
ガーランドを飾っています。
飾りをつけると、テントがとても華やかになりました。
飾り付けができたテントの中で、さっそくご飯を食べています。「ちょっとせまいねぇ」「でも二人は入れるよ」「〇〇くんはとなりのテントね」と会話がはずみます。
そして、メインイベント!!
テントの中で、お弁当を食べました。それもドアを開け放って外の景色を見ながら。本当のキャンプ気分です。
「気持ちいいねぇ」「今度はお外にテントを持って行こう」と子ども達もとても楽しんでいました。
そして次の日…。
テントの中でのおままごとは続きました。狭い空間はとても安心できて、お友達との距離をますます縮めてくれますね。
豆まきの時には、鬼から隠れるいい場所になりました!
しばらくキャンプごっこは続きそうです。

1月26日  クッキングをしました

今日のクッキングは、“餃子の皮ピザ”。
クッキングシートに乗せた皮に丁寧にケチャップを塗っていきます。端まで塗るのは大変です!
玉ねぎ・ピーマン・コーン・トマトをのせていきます。具材を三等分することや皮からはみ出さないように丁寧に乗せること。子ども達はしっかりと考えながらトッピングをしているようで、みんなとても真剣な表情でしたよ。

お部屋中がいい匂いに! 子ども達もなんだかソワソワしてきます。
「3.2.1!!」で蓋を開けると…。チーズが溶けて、皮もパリパリに(^-^)
早く食べたいよね。
とてもおいしそうに出来上がりました!
園長先生も一緒に「いただきます」
ピーマンやトマトが苦手な子も、「おいしい」と全部食べましたよ。やっぱり自分で作ったピザは格別ですね。
ピザを食べた後、おかずだけご用意していただいたお弁当を食べましたが、そのあとピザのおかわりをした子もたくさんいました。

12月21日  クリスマスを迎える準備

つぼみクラスでは、クリスマス会へ向けての取り組み以外にも、子ども達と一緒にクリスマスを迎える準備をしました。
中高の玄関の馬小屋飾りを見に行きました。「これはヨゼフ様。これはマリア様。そして、真ん中にいらっしゃるのがイエス様よ。クリスマスはイエス様の生まれた日。」と伝えました。子ども達からは、「どうして天使がいるの?」「どうして星があるの?」「これは誰のお家?」などたくさんの不思議が聞かれました。
子ども達にも手伝ってもらいながら、つぼみのお部屋にも馬小屋飾りをしました。
クリスマスリースを作りました。リースの飾りは、金色のマカロニと、どんぐり。どんぐりは、中高への坂道の途中に子ども達と拾いに行きました。
毎日アドベントカレンダーにシールを一枚貼りました。「全部シールを貼ったらクリスマス」「もうすぐ全部貼れるね」「あと〇枚」と、少しずつクリスマスが近づいてくることを楽しみにしているようです。
大好きなお父さん・お母さんのことを考えながらクリスマスカードをつくりました。ステンシルで少しずつ色をつけていきました。
クリスマスカードに切手を貼り、郵便のバッグに入れて、郵便局に出発!
一人ずつポストに投函しました。お父さんとお母さん、喜んでくれるかな?
クリスマスを迎える準備を進める期間、子ども達はいろんな初めての経験をしてますますお兄さん・お姉さんになりました。ますます友達にも目が向き始め、存在が大きくなった分、ケンカも増えてきました。でも、自分の思いを子どもなりに伝え合い、折り合いをつけた後は、こんなに平和な時間が流れています。

12月18日  「上着を一人で着たい!」

 寒くなり、つぼみの子ども達が上着を着て登園し始めて1ヵ月ほどが経ちました。
 まだ、上手く着ることができなかった時期、お部屋の中では「できない!」の声は聞かれたのですが、「手伝ってほしい」という声は聞こえてきませんでした。自分は大きい存在だと知っているので、手伝ってもらうなんて“3歳のプライド”が許さないし、「手伝おうか?」と声を掛けられることも嫌だという様子でした。だから、「手伝おうか?」ではなく、「一人でやりたいよね。やり方を教えようか?」と伝えることにしました。そうすると、私たちの手元をじっと見て、そのあと同じようにやってみようとします。そして、一人でできた時には「ほら、私にもできたでしょ」と何とも満足そうな表情でした。
 子どものプライドには2種類あると思っています。一つ目は、周りと比べて自分が優位だと感じているプライド。もう一つは、難しいことを乗り越えて、自分に自信をつけ自己肯定感が育った“誇り”のようなプライド。上着をササッと着て、颯爽と外遊びに出かけていく子ども達の姿を見ていると、二つ目のプライドがますます子ども達を大きく成長させているのだと感じています。

着た状態では手元が見えにくいですね。つぼみクラスでは、脱いだ後、ハンガーを通し、机の上で留めることでまず練習をします。
大人は何も考えなくても指先を動かすことが出来ますが、子どもにとっては初めての経験。留める時の指先の動き、注目してみる視点など一つひとつの動きを分析して子ども達に提示します。ファスナーは穴の部分にもう一つの金具を通す時の指の角度が難しい!
スナップは凸凹の部分をしっかり見て…。真上から親指で力を込めます。
さぁ外遊び。随分と上手になり、上着を着る時間が楽しくなってきました。ご家庭でのご協力もたくさんいただきました。ありがとうございます。
ボタンが穴にしっかり通ったことを確認してから反対の親指・人差し指で引っ張ります。少しでも目を離すと、ボタンが迷子に…。
よし、できた!

12月11日  不安を乗り越える力

 先日のクリスマス会では、つぼみクラスの子ども達も参加をし、無事に『てぶくろ』のオペレッタをやりきることができました。
   自分のやりたい動物を自分で決めて、練習の時からとても楽しく取り組み、いつ本番を迎えても大丈夫!というくらいでした。しかし、本番の日が近づき、お客さんがいる前で練習を始めたころから子ども達の様子が変わってきました。あんなに楽しそうだったのに、どんどん声も小さく表情も固くなり元気がなくなってきたのです…。そして舞台の上で泣いてしまう子どもも…。
 子どもにとって舞台に上がるというのは、大人が想像する以上に、本当に大きなパワーが必要です。それは、“たくさんの人に見られている緊張”だけではなく、“上手にできるかなという不安”もあると思います。「子ども達のこの不安な気持ちを乗り越えるために私たちができることは何だろう?」と悩みました。 泣きながらでも自分で気持ちを切り替えて最後までやり切ろうとする子どもの姿を見ていると、オペレッタの練習を積み重ねることも必要ですが、それよりも子ども達が日々の生活の中で積み上げてきた「私、ひとりでできるよ」「ぼく、もう大きくなったからね」という自信や手応えを信じて励ますことの方が大切では…と感じました。クリスマス会当日、不安な子ども達もいましたが、みんなその気持ちを乗り越えて堂々としていました。つぼみクラスの子ども達は、“小さくてかわいい”ではなく、“大きくて立派な3歳”の姿でした!
 大きな行事を終えると子ども達は、見違えるほど大きく変わります。それは日々の生活の中で感じている「大きくなった自分」が何よりも大きな原動力や不安を乗り越える力になり、やり遂げた達成感を子ども達なりに実感しているからだと感じています。

お兄ちゃん・お姉ちゃんたちにオペレッタを見てもらいました。だんだん緊張してきます。
みんなが自分を見ていることに気付きます。いつもどおりが一番難しい…。でも、お友達の存在が支えになっています。
たくさんの拍手をもらいました。「舞台に上がるってこういうことか!」と実感できる瞬間です。

12月1日  いろいろきのこ!

  保護者の方から椎茸の栽培されたものをいただきました。つぼみクラスの子ども達は、椎茸という名前はよく知ってしましたが、こうやって栽培されていることにびっくりしたようでした。大きくなって収穫し、お家に持ち帰った子ども達もいます。お弁当に入れてもらって、「この前の椎茸、お母さんがお料理してくれたよ」と嬉しそうでしたよ。
 そして先日、椎茸だけではなく色々なきのこの名前を知ったり、感触を楽しみました。
椎茸収穫中。
折れないようにそっとそっと…
緊張した時間が流れます…。
「これは舞茸」
「なんだか小さなきのこがたくさん集まっているね」
「ぺっちゃんこ!」
「これは全部きのこの仲間よ。お名前知ってる?」との問いに、「スーパーで見たことあるよ」の返事。
見たことや食べたことはあるけれど、一つ一つの名前はまだ知らないようでした。興味深そうに全部触ってみる子ども達。
「冷たいねえ」「柔らかいよ」と色々な感想が聞こえてきました。

「これはきくらげ。お耳みたいな形でしょ」というと、
「見てみて~」と実際にやって見せてくれました。
手で感触を確かめた後、子ども達から自然に香りを確かめる姿が…。「椎茸の匂いがするねぇ」と嬉しそうでした。
子ども達曰く、えのきが一番きのこの香りがするそうです。
今度は全部のきのこを半分に切って、断面の形を調べてみました。マッシュルームの断面は顔に見えるそうですよ。
エリンギは半分にするとフワフワしているようで、子ども達はしばらく感触を楽しんでいました。

ご家庭でも、お料理になったものだけではなくて、素材の形・重さ・感触など楽しんでみて下さいね。

11月16日  お買い物にでかけました!

 先日のおにぎり作りや“わくわくフェスタ”で、「~ください」という言葉でのコミュニケーションがとても楽しくなってきた子ども達。自分の思いを言葉にして相手に伝えることはパワーが必要ですが、相手に伝わった時の喜びは何より大きいですね。この二つの行事での経験を生活の中で生かして、より大きな自信につなげたいと考えていました。そこで、つぼみの子ども達は、ダイソーにお買い物に行くことにしました!  つぼみクラスの大冒険です!
前の日、子ども達に「明日はお買い物に行くよ」と伝えると、「〇〇を買うよ」「僕は〇〇!」とちゃんと買いたいものを決めている様子。ご家庭できちんとお話をしてくださっていたおかげで、子ども達の中にはお買い物のイメージがしっかりと出来上がっているようでした。当日も、朝から子ども達のウキウキが止まりませんでした。
お店では自分の買いたいものをしっかりと手に握り、袋に入れていたお金と一緒にレジの方に「これください」と渡しました。お店のかたも温かく見守って下さり、子ども達のお買い物・大冒険は無事終了しました。
出かける前に「お友達と手をつなぐ・車や自転車に気を付ける・先生のお話を聞く・お店の中では静かにする」という4つのお約束をしました。子ども達は、「1つ目は…2つ目は…」と指を見ながら確認しています。


いつもの散歩コースよりも長い道のりですが、上手に歩けました。途中で出会う方に「ダイソーに行くの」「3歳よ」と話しかける姿も…。
初めての歩く道。不安や緊張もあるけれど、お友達とつないだ手が支えになります。
さぁ、何にしようかな。一番楽しい時間です。
幼稚園の門をくぐると「おかえり」と迎えて下さった園長先生のもとへ走ります。「これ買ったの」「見て」と子ども達のお話が止まりません。

11月16日  神様って?

 先日、子ども達と幼稚園のとなりのお御堂にお祈りに行ってきました。
子ども達には、出かける前に「神様のお家に行って、『こんにちは』ってご挨拶をしようね」と伝えました。
お御堂に着いたちょうどその時、修道院から神父様とシスターが出て来られ「神様のお家に来たの?」と声を掛けて下さいました。その時は、「神様の所にきたの」「行ってきます」と元気いっぱいだった子ども達ですが、お御堂の扉を開けて中を見た瞬間に不思議そうな、でも少し緊張したような表情が変わりました。そして自然に静かになり、足音も聞こえないくらい静かな雰囲気に…。
祭壇の前に座り、しばらくお御堂の中を見回していた子ども達ですが、『神様がいない』ということに気付いたようです。子ども達には、『神様はみんなの心にいつもいてくださること』『いつも近くで見守って下さっていること』を伝えました。そのあと、手を合わせてお祈りをしました。
目に見えないものを想像することはまだ難しい年齢ですが、少しずつ少しずつ神様の存在に気付いたり、お祈りが支えになるといいなぁと思います。
神様いつも見守って下さってありがとうございます
アンジェラスの鐘が鳴ると、自然に手を合わせる姿が見られるようになりました。
手を合わせながら、子ども達は何を感じているのでしょう。 鐘の音を聞いてる?お母さんに会いたいなって思ってる?それともこの後何して遊ぼうかなって考えてる? 今は、まだ祈ることは難しいかもしれませんが、
一日の中で少しでも心を静かにし、自分の内なる声に耳を傾ける時間があることはとても大切ですね。この時間が少しずつ祈りの心につながりますように…。

10月17日  おにぎりを作ったよ!

何日も前から楽しみにしていたおにぎりづくり。「まだ?」「いつからするの?」とワクワクが止まらない子どもたち。
まずは『おにぎり』の絵本を見て、イメージを膨らませます。
おにぎりを作るときは手をこうやって…ぎゅっぎゅっぎゅっ!
「ママもこうやってたよ」「三角とか丸とかになるんよ」と子どもたち。お家での経験がたくさん飛び出します。
「これは稲よ。この粒がお米になるのよ」
一粒取って殻を剥き、玄米と精米された米粒を見比べてみました。子どもたちがいつも見ているのは精米された白い状態のお米。子どもたちはとても不思議そうに触っていました。
お米を3合、計量カップで計ってざるに入れました。
カップに擦切り入れること、ざるにこぼさないように移すこと、同じ作業を繰り返すこと。これだけの作業ですが子どもたちには興味点がいっぱいです。
ゆっくりかき混ぜてお米を洗います。
こぼさないようにゆっくりゆっくり丁寧に…。
 お米を洗った後のお水。
「何色になってる?」「白い!!!」
お米を洗うとお水の色が変わるのは、大人にとっては当たり前のことなのですが、子どもたちにとっては手品のように不思議に感じます。
お手伝いに来て下さった先生に、「お米洗ったら、お水が白くなったんだよ」と興奮しながら伝えていました。

「スイッチオン!」
しばらくするとご飯の炊けるいい匂いがお部屋中に広がりました。
ますますワクワクしてきた子どもたち!
炊飯器の蓋をそうっと開けると、湯気とともにふっくら炊けたご飯が。
子どもたちの目はくぎ付けです。
さぁ、いよいよおにぎりを作ります。
まずは、『ご飯屋さん』に行って「ご飯をください」「海苔はどうしますか?」「ください」「はいどうぞ」というやりとりを楽しみます。
ご飯がこぼれないように、そうっとお皿を持つ子どもたちの姿が印象的でした。
おにぎりの具は『おかず屋さん』で好きなものを入れてもらいます。
「何がいいですか?」のおかず屋さんの問かけに、「こんぶ下さい!」「ふりかけがいいです」とちゃんと伝えられました。
何を入れてもらうか、しばらく真剣に悩んでいる子どももいましたよ。
しっかり両手に包んでぎゅっぎゅっ!
子どもたちの力で握ると、ふんわりとしたいい握り加減のおにぎりになるようです。
そして、炊き立てご飯のあったかさも気持ちいいですね。
「ふわふわ~」とニコニコです。
1つ食べ終わった後、お土産にするつもりでしたが「まだ食べる!」と子どもたち。
「大丈夫?」と心配になりましたが、やっぱり自分で作ったおにぎりは特別おいしいのでしょう。あっという間に2つ食べきりました。
みんなで食べるとますますおいしいね。手も顔もご飯粒だらけになりましたが、それもまた楽しい!



9月21日  お名前なぁに?

 いろんな種類のナスをかごに入れて「これ何か知ってる?」と聞くと「ナス!」「食べたことあるよ」元気な返事。「これはぜーんぶナスなんだけど、一つひとつ違うお名前があるのよ」と知らせると興味津々。
絨毯に一つずつ並べながら名前を知らせていきました。“米ナス”“千両ナス”“長ナス”“白ナス”“青ナス”の5つ。子ども達はあっという間に全部の名前を覚えました。
 やっぱり触ってみたくなりますよね。「これは丸いねえ」「匂いがするよ」「これはいつも食べているナスと同じ」と子ども同士の会話も弾みます。
そして…新しく分かったことは少しでも早く色々な人に伝えたくなるのが子ども達!
お部屋の前を通る先生に「来てきて」と声を掛けて、覚えたてのナスの名前を披露しました。
 ナスだけではなく、色々なカボチャの名前も覚えました。見たこともない珍しい形や、両手に抱えきれない大きさに何度も触ってみたくなる様子でした。

「バターナッツかぼちゃっていうんだって。」
「ナスっていうけど、全部形が違うよね…」「おんなじカボチャだけどなんだか違うね…」と目をキラキラさせながら楽しんでいる子ども達を見ていると、「言葉をしっかり吸収しているな」「子ども達は正しい名称を知りたいんだな」と実感しました。
2学期になり、子ども達の中から「あのお友達はなんていうお名前?」「あの先生は誰?」という質問がどんどん出るようになってきました。今までは「お友達」「先生」で納得していたり、困り感がなかったのですが、今は「お友達といってもいろんな人がいるぞ…」「先生って呼ぶといろんな先生がお返事してくれるなぁ。どうしてだろう…」という思いが芽生えて来たようです。
  「物にも人にもちゃんと一つずつ違うお名前があるんだ」と気付き始めたこの時期の子ども達に、たくさんの言葉を知らせてあげたいなぁと思います。

7月24日  1学期が終わりました

 お仕事が終わってから、大掃除をするために机や椅子、お仕事の棚を全部移動しました。子ども達も喜んで手伝ってくれて助かりました。 「せーの!」と息を合わせて机を運ぶ姿に、この1学期の成長を感じて嬉しくなりました。
難しいかな?と思ったのですが、雑巾がけにもチャレンジしてみました。腕と足にしっかりと力を入れてできましたよ。お部屋の端から端まで何往復もしてくれました。
窓もピカピカに! 窓ふきのお仕事が大好きな子ども達なので、窓ふきはお手のものです!
4月にはお母さんに手を引かれながら登園していた子ども達。今では、お友達みんなと手をつないで仲良く降園。「お母さーん。ただいまー」の声が園庭に響きました。
長い夏休み。お家で楽しくすごしてね。9月に元気なみんなの姿に会えることを楽しみにしているよ。

7月7日  雨の日には…

雨の日も、いつものようにしっかりと体を動かしたくなる子ども達。ブロックや車遊びではだんだん物足りなくなってきます。
そこで、トランポリンが登場!!  はじめは恐る恐る担任の手を持って跳んでいた子も、慣れてくると自分から手を離してリズムよく跳んでいましたよ。上手に膝のバネを使っている子もたくさんいて驚きました。
 はしごをジャンプ!  「トントントン」と上手に跳んで、お友達から拍手をもらってとても嬉しそうにしていました。
 今度は、はしごくぐり。
 トンネルくぐり。トンネルの中で少し休憩して出てくる子、ものすごいスピードでハイハイしながら出てくる子、トンネルの中から見える景色を楽しんでいる子、ハイハイが煩わしくなってトンネルの中を走って出てくる子…。それぞれの子ども達の楽しみがあるようでした。
 小さな紙では物足りない子ども達に、大きな紙を出してみました。驚いた子ども達は、最初は自分の座っている周りだけ描いていましたが、だんだんと大胆に紙の中に入ってお絵描きを楽しみました。
手も足も洋服もクレヨンで汚れてしまいましたが、子ども達は大満足でした!
 ばら・すみれのAさんといっしょにバルーンをしました。お兄ちゃん・お姉ちゃんの間に入れてもらったり、手をつないでもらって嬉しそうな子ども達。
音楽に合わせてバルーンを揺らしたり、バルーンの中に入ったり、バルーンの外に座って大きなドームを作ったり、お兄ちゃん・お姉ちゃんの動きを見ながら楽しみました。

6月22日  晴れた日には…

 梅雨の晴れ間のいい天気の朝。つぼみのクラスは、お仕事が外まで広がります。
 この季節、子ども達にはお水もしっかりとお仕事の中で使ってほしいなぁと思っているので、『洗濯』『机を洗う』『窓ふき』などを用意しました。エプロンがびしょ濡れになりながら子ども達はとても楽しそうです。
洗濯槽に、ピッチャーでお水を運びます。子ども達にとってはとても大変な仕事です。
こぼさないようにゆっくり歩いたり、そっとたらいに移そうとする姿が見られます。手首にしっかりと力が伝わっている印ですね。
石鹸をつけて洗濯板の上で力を入れてこすります。
洗濯物が石鹸でヌルヌルしてくる感触、泡が立つ様子、たらいの水が汚れていくところが子ども達の楽しいところです。
ぎゅっと洗濯物を絞った後は、物干しざおに干していきます。
汚れた水はバケツに移して、水道に運びます。お水の入ったバケツの水を捨てることは大仕事です。
床にこぼしてしまったお水は、モップを持って来てきれいに拭き取ってくれます。
運ぶ前に「こぼさないのよ」と子ども達に声を掛けるのではなく、こぼれてしまったタイミングで、「モップで拭こうね」と声を掛けるだけで十分!
喜んでお掃除してくれます。
窓ふきのお仕事。
窓をスプレーの水を吹きかけて濡らした後、スクレーパーで綺麗にしてくれます。最後に布で拭いておしまい。
つぼみ中の窓をきれいにした後、まだやりたい気持ちが溢れている子は、玄関・図書コーナーときれいにしてくれましたよ。
モンテッソーリ教育の日常生活の練習は、椅子に座って集中して、指先を使った作業をしている子どもたちのイメージがありますね。
でも子ども達の体の成長は、全身をしっかり使った粗大運動から指先を使う微細運動へと移ります。この時期にしっかりと、手を動かし体を動かし、五感を刺激して思いっきり体験するお仕事を用意していきたいと思います。

6月7日  オレンジ? それとも、オレンジ色??

子ども達の好きなお仕事の一つに、物の名称を知らせるお仕事があります。かごに果物・野菜・身につけるもの等本物を入れておき、名称を知らせるだけではなく、触ってみたり、匂いを嗅いでみたり…。五感もしっかり使います。
今はかごの中に果物を入れています。今日こんな出来事がありました。
1つずつ指さしながら「これはりんご。これはオレンジ。これはレモン。」とお話していた時のことです。

担任:「これはなあに?」(リンゴを指さして )
〇〇ちゃん:「りんご」
担任:「これはなあに?」(オレンジを指さして)
〇〇ちゃん:「みかん」
担任:「そうね。これはオレンジなのよ」「これはなあに?」(レモンを指さして )
〇〇ちゃん:「きいろ」
担任:「?」

それまで果物を触ったり匂いを楽しんで、〇〇ちゃんから果物の名前も正しく出ていたので、急に「きいろ」という答えが返ってきたことに驚きました。でも、「これはオレンジよ」と知らせた私とのやりとりを通して、〇〇ちゃんは「このみかんはオレンジ色」と教えてもらったと理解しているのだとわかりました。だから、つぎにレモンを指さして「これはなあに?」と尋ねられると、レモンの「黄色」と答えたのでしょう。
同じ“オレンジ”でも、色を表すオレンジと、果物の名称のオレンジがあり、大人は周りの状況を考えて使い分けます。でもそれは今までの経験があるから使い分けができることなのですよね。
今、スポンジのように言葉を吸収している時期。子ども達と関わる毎日の中で、「自分の言葉が子ども達にどう伝わるのか」いつも意識しながら過ごしていかなくては!と感じた出来事でした。

5月24日  「豆がいっぱい!」

  買い物に行くと、たくさんの新鮮なお野菜が並んでいます。それを見ると、「つぼみの子ども達が皮が剥けそうだな」「ちぎって洗うと楽しそう」「泥をタワシで落とすと喜ぶなぁ」と子ども達の姿を想像してワクワクしてきます。
 その中でも、毎年子ども達がとても喜んでくれるのが、“そら豆”“グリーンピース”をさやから出すお仕事。今年も、さっそく大量のそら豆とグリーンピースを子ども達に紹介しました。
そらまめ・グリーンピース・ピーナツなど色々な種類の豆が出てくる絵本を読んでもらいました。「まめ」といってもいろんな種類があり、豆の形だけではなく、さやもいろんな大きさ・形・硬さがあることを知った子ども達。「知ってる」「食べたことある!」と声が出ていましたよ。
さやが固くて、なかなか開かなかったのですが、だんだんとコツが掴めてきたようです。とにかく夢中でそら豆を取り出していましたよ。

そら豆のさやの中は、しろくてフワフワです。
この日はグリーンピースをさやから出しました。そら豆と違って、さやからは簡単に取り出せるのですが、豆が勢いよくコロコロと転がってしまいます。床に落ちた豆を急いで追いかける姿がとてもかわいらしかったですよ。
そら豆の製作をしました。
緑のさやに、白い絵の具でフワフワのところをつけていきます。「フワフワ フワフワ」と言いながら絵の具をつけている子もいました。
白いフワフワの上に、緑の豆をのせていきます。
お部屋には、たくさんのかわいいそら豆が並んでいます!

5月11日  「どうやったら一人でできる?」

「やりかたを知りたいな」

生活の中で自分でやりたい気持ちがいっぱい溢れている子ども達。でも、「やりたいのにできない!」とイライラしたり泣いたり諦めてしまったり…と自分自身と格闘している姿がたくさん見られます。
大人から見ると何気ないとても簡単なことなのですが、子ども達にとっては一大事!   できるようになりたい気持ちをかなえてあげたいといつも思います。
子ども達が一つのことをできるようになるためには、大人がゆっくりゆっくり見せてあげるといいですね。モンテッソーリは、『対象を一つだけ取り出す』『動作を分析し順序だてる』『難しいところをはっきりさせる』『動作を見せる間は言葉は使わない』『正確に実行し、精密なところに心をとめる』『考えながら教える』『自分からする自由を与える』ということを心にとめて子ども達にやり方を知らせることを薦めています。
私たちも子ども達が「できた」と嬉しそうにする顔が見たいなあと思いながら提供しています。
今週もたくさんの「ひとりでできた」を見ることができました。子ども達は、「できない」時に、「手伝ってほしいのではなく、やり方を教えてほしい」と願っているのだと子ども達の姿から改めて感じています。
黙ってやり方をゆっくりと見せています。食い入るように見ていますね。
先生と同じようにできるかな。
「パチンって音がするといいんだけど…」
袋の持ち方がポイントです。早く自分でやってみたくてウズウズしています。
一人でおやつの袋を開けることができると嬉しいね。
少しだけ手伝ってもらえば、一人でできます。
「全部手伝ってもらうんじゃなくて、少しだけで大丈夫!」

4月28日  親子遠足

4月27日、つぼみクラスは親子で公園に遠足。いいお天気に恵まれ、子ども達・保護者の方の笑顔が溢れた一日になりました。
ひと遊びした後、集合して手遊び。「おててをパー、もひとつパー」と先生のまねっこをしましたが、子ども達よりもお父さん・お母さんのほうが「あれれ?」と戸惑っていらっしゃったようです。子ども達は、「大きく大きく~」と両手を大きく回す動作がお気に入りのようでした。
保護者の方の自己紹介。今年は、「お父さん・お母さんの好きなことや興味のあること」をお話していただきました。意外な趣味や子育ての合間の貴重な時間の使い方などご紹介いただきとても楽しい時間でした。
最後にみんなで集まって写真撮影!
幼稚園ではまだすこし緊張もしている子ども達ですが、お父さん・お母さんと一緒だとこんなにもいい表情に。やっぱり、子ども達の“心の基地”は保護者の方なのだと実感しました。
幼稚園でも、この表情が見られるのでは…と楽しみにしています。

4月21日  “秩序の敏感期” 満喫中☆

お仕事のお盆と同じシールが棚に貼ってあり、同じ絵柄の所にお片付けをすることになっています。
自分で片づけたあと、じーーーーっとシールとお盆を見つめたあと、「おんなじ」と一言!
子ども達にとって、「おんなじ」は何よりの安心材料です。
「おんなじ」が満たされると、こんなにも安心した表情になるのですね。

車をきれいに一列に並べていますね。とても集中しているので、私たちが声をかけても聞こえないくらいでした。実はこれは、二回目。この前に一度並べて納得した表情をした後、全部バラバラにしてもう一度並べなおしたんですよ。
モンテッソーリ教育では、子ども一人ひとりの「敏感期」をとても大切にしています。つぼみクラスの子ども達はちょうど秩序の敏感期。「同じ」「並べる」「比べる」がとても楽しい時期です。お仕事だけではなく、生活の中でこの敏感期を思いきり満喫してほしいと思う毎日です。

4月17日  つぼみクラスのスタートです

「ぼくにもできるかな…」
お友達が何をしているのか気になります。
こうやってお友達の姿を観察しながら、「やってみたい」気持ちを膨らませていますね。

こいのぼりを作りました。
小さな指先を使って、シールを貼りました。親指と中指を使っていた子どもも、枚数を重ねていくうちに親指と人差し指で持てるようになっていました。子ども達の自己訂正の力に驚きました。
さすが、秩序の敏感期真っ只中!
貼り方には子どもなりのこだわりがあります。
まだみんなの中に入る勇気はないけれど、お部屋の中に安心できる場所を見つけたようです。
ここから少しずつ世界が広がっていくといいね☆
家族以外の存在があることに戸惑っていた子ども達ですが、少しずつ緊張が解けてきたようです。笑顔も見られるようになってきました。



前回までは、他の子がいない机をそれぞれ選んでいたのですが、今日はみんなお友達と一緒の机にお仕事の道具を運んできました。
まだ集団生活がスタートしたばかりの子ども達ですが、すでに、子どもたち同士お互いが支えになっているのだと実感しました。
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