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校長先生のお話

三学期始業式 式辞
2022-01-07
 あけましておめでとうございます。今年の冬休みは,久しぶりに家族等で旅行したり買い物に出かけたりした人も多くいたことと思います。ニュース等でも,年末や初詣等の賑わいも報じられていました。
 しかしながら,今年も,新型コロナウィルス感染症の猛威にさらされる中でのスタートとなりました。日本医師会の中川会長は昨日の記者会見で「全国的に『第6波』に突入したと考えている」との見解を示されました。広島県では,273 人の感染者が確認され,9 日から今月いっぱいの期間「まん延防止等重点措置」適用地域に指定されることとなります。オミクロン株の感染者は,全国では 46%と言われていますが,西日本中心に置き換 わりが早く,広島県では 75%と 4 人の内 3 人はオミクロン株という状況ですので,感染 拡大の速度も速く,今月 17 日頃には,1 日当たり 2000 人を超える感染者が出るとの予 想もなされています。昨日,福山市・三原市で 12 人,尾道市 6 人の感染者が報告され, 9 日実施予定の成人式をゴールデンウィークに延長したり,動画配信に変更したりする措 置もとられています。まさに,風雲急を告げる情勢となり,私たちの身近な日常生活へも 影響が出始める等予断を許さない状況です。しっかり感染症対策を取り,緊張感をもって 日常生活を過ごすことが強く求められます。
 6 年生の大学受験も佳境に入る時期ですので,一人一人がより一層,「かからない,うつ さない」行動を徹底し,感染予防対策をしっかりと講じていくことが極めて重要です。
 そのために,再度,次の点を厳守しながら学校生活を送ってください。
 ・三密を回避する。
 ・マスク着用,手洗い,1m 以上距離を取った会話,加湿・換気を徹底する。
 ・体調不良時の人との接触並びに昼食時の黙食を徹底し多人数での会食を控える。
 ・感染拡大地域への移動を極力控える。
 ・物の貸し借り等は避け,共有する物品等の消毒を徹底する。
 なお,自分自身あるいは家族に発熱症状がある場合や濃厚接触者として本人はもとより 家族等が PCR 検査対象者となった場合は,その検査結果が判明するまで登校しないよう にしてください。
 また,部活動については,活動制限がかかることも予測されますが,現段階で実施する際の感染対策について確認しておきます。
 ・可能な限り屋外活動とし,屋内活動の場合は,こまめな換気,手洗い,消毒の徹底。
 ・屋内で多数の生徒が集まり大声を出す活動は絶対に回避。
 ・部室は短時間利用かつ少人数での分散利用。
 ・不必要な用具の使い回しの回避。
 これらのことを遵守しながら活動を行ってください。詳細については,顧問の先生方の指示に従ってください。
 厳しい状況の中でのスタートではありますが,皆さんが大過なく今学期の始業を迎えられたことを大変嬉しく思います。

 さて,皆さんは,本年の始まりに当たり,どんな決意を抱きましたか。
 私は,引き続き,皆さんや保護者から「暁の星に入学してよかった」「暁の星で学んでよ かった」「暁の星を卒業してよかった」と思って頂ける学校にしてまいります。そのため に,「而今」,すなわち,今の瞬間に全力を尽くし,「命・恕そして感謝の心」を育むための 支援をするとともに,安心安全で一人ひとりが主体性をもって十分に力を発揮できる学校 を目指していきたいと考えています。

 6 年生の皆さん,いよいよセンター試験まで,あと8日となりました。この休み中も, センター直前模擬テスト等でマークシート問題の留意すべき点・ミスしやすい点の確認を してきました。弱点補強等の入試対策とともに,再度,ケアレスミスをなくすための再確 認もしておきましょう。しっかりした準備こそ成功の秘訣です。
 体調管理に十分留意するとともに,残された時間を無駄にせず,着実に 1 点ずつ積み重 ねる努力をしていきましょう。

 先日の箱根駅伝で青山学院大学が,見事な優勝を成し遂げました。「異次元の独走」と報 道されたように,他大学を 10 分以上の大差をつけての優勝でした。昨年は,チームの柱 であるキャプテンが負傷して走れず,チーム全体が精神的に崩れてしまい 4 位に終わりま した。その反省を生かし,本年度は,何が起きても崩れないチーム作りが大切だと考え 「自律」をテーマに取り組んだとのことです。「一人一人が,自分が走って箱根駅伝で優勝 させるのだ」という目標を掲げ,その目標達成のために今すべきことは何かを考えながら この 1 年過ごした結果でした。勝利をほぼ手中にしても,安全策は取らず,最後まで攻め 続け,後半二区間では従来の記録を 1 分近く上回る区間新記録達成,復路新記録,総合新 記録という快挙を成し遂げての圧勝でした。この取り組み姿勢に学ぶべき点は,多くある のではないでしょうか。
 「而今」「命」「恕」「感謝」のことばを大切にしながら,成長したと言える年にしていき ましょう。
 最後に,相田みつをさんのことばを二つ紹介し,式辞と致します。 

あとじゃ できねんだよなぁ
いまのことは いましかできぬ
やれなかった
やらなかった
どっちかな

校長 小野田 文明
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