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校長先生のお話

三学期始業式 式辞
2023-01-07
 あけましておめでとうございます。
 先程、賞状伝達いたしました。改めて、皆さんから大きな拍手を送りましょう。
 今学期も、二学期同様、多くの人が活躍してくれるものと期待しています。
 なお、式の冒頭の聖書朗読は、マタイによる福音2章1節から12節までです。全世界のカトリック教会では、明日1月8日(日)が「主の公現の祭日」、すなわち、東方の三博士が、ベツレヘムの星に導かれ、キリスト様の誕生を祝福し礼拝するために訪れたことをお祈りする日であり、この日までがクリスマスとなります。教会では、この部分を読まれ、主の誕生を祝福されています。
 
 さて、冬休みも終わり、このように三学期の始業を大過なく迎えられたこと嬉しく思います。今年の箱根駅伝で印象に残ったことは、従来のように大変多くの沿道で応援する人出で賑わい、大きな声援を送られている姿でした。皆さんの中にも、この休み中、家族で旅行したり、買い物に出かけたりした人もいることと思います。徐々に、新しい生活様式に基づく日常生活が制限なくできるようになってきています。 
 しかしながら、先月中旬に本校の教職員を襲った新型コロナウイルス感染症第8波の猛威は、未だ収まる気配もなく、県内の感染者数は、四か月半ぶりに8000人を超えたとの報道が一昨日なされ、湯崎知事は、本日から9日までの三連休中の感染対策を徹底するよう県民へ強く呼びかけられています。ここ福山でも、連日1400人を超える感染者が報告されています。さらに、全国的に、インフルエンザとの同時流行も懸念されている状況です。引き続き、三密の回避と定期的な換気を確実に実行していきましょう。
 こうした情勢の中ですので、本日登校できなかった生徒も若干いますが、皆さんは、どんな新年を迎えましたか。それぞれ、今年の決意を抱いていることでしょう。
 私は、「暁の星の生徒の頑張っている様子が、よく新聞やテレビ・ラジオで報道されていますね。」と一言添えた年賀状を受け取りました。最近、会う機会もなく、年賀状で互いの状況を知るだけの関係になった知人ですが、暁の星のことを気に留めてくれていることに感謝するとともに、生徒の皆さんの取組みや活躍があるからこそ目に留まったのだと、大変嬉しい便りを手にすることから本年のスタートを切ることができました。
 昨日も、大変嬉しい報道がありました。3Aの檜山綾さんが「私の折々のことばコンテスト2022」において、最優秀賞に次ぐ5つの部門賞の一つである「栄光ゼミナール賞」に輝き、作品とともに朝日新聞に掲載されていました。全国2万6269作の中から選ばれたものです。大変おめでとうございます。新年早々の皆さんの活躍に係る大変嬉しい報道で私自身元気を頂くとともに、皆さんのために邁進して行く一年にしようと決意しています。
 
 6年生の皆さん、いよいよ後1週間で大学入試共通テストが開始されます。残りわずかとなりましたが、あと一歩の努力を惜しまず、これまで培ってきたGrit(やり抜く力)を発揮しながら弱点補強等に取り組んでください。私立大学や国公立大学の一般入試を控えている人もいますが、自愛の上最善な状態で当日を迎えられることを祈念しています。
 なお、この講堂の右上に「星翔の会」と掲げていますが、6年生の卒業名です。「星翔」の二文字には、卒業後、1人ひとりの輝きで咲かせた花を大きく羽ばたかせながら密なる青春を過ごしてほしいという願いといろいろな世界に羽ばたいて輝きながら活躍してほしいという願いを込めたものです。

 1年生から5年生の皆さん、この三学期は、現学年としての集大成の学期であり、新たな学年への準備期間といえる学期でもあります。
「継続は力なり」と言われます。今の自分をより成長させるためにも、Growth(学び続ける力)を大切にしてください。この力は、予測困難な時代の中で、とても重要視されています。将来へも繋がるこの力を発揮することで、皆さん、1人ひとりが持っている能力を更に引き出すことができます。

 ルカによる福音13章33節では、「私は 今日も明日も、その次の日も、自分の道を歩まねばならない」と教えています。
 「今日も、明日も、その次の日も」自分の足で地道に歩みながら、自分の使命を果たしたイエス・キリストの発した言葉です。私たちも自分の人生を、一歩一歩確実に歩んでいく必要があります。そのために与えられた能力を持っています。学び続ける力を端的に表した教えでもあると捉えています。日々の学びの積み重ねであるともいえます。これを実践しながら、自分の成長が実感でき、新たな学年へのステップとなる学期にしていきましょう。
 コロナ禍の中ですが、皆さんの健康と日々の成長をお祈りしています。

最後に、坂村真民さんの詩「つみかさね」を紹介し、式辞と致します。



一球一球のつみかさね  一打一打のつみかさね  一作一作のつみかさね
一歩一歩のつみかさね  一念一念のつみかさね  一坐一坐のつみかさね

つみかさねの上に 咲く花  つみかさねの果てに 熟する実
それは美しく尊く 真の光を放つ

校長 小野田 文明
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