本文へ移動

校長先生のお話

二学期終業式 式辞
2021-12-22
 先ほど,ECO クラブの皆さんに校長賞を授与いたしました。とりわけ,6B の海野 さん,小川さん,6C の太田さんは,第 6 回高校生国際シンポジュウムにおける「ポス ター部門生物分野研究発表」国内最優秀賞を受賞しました。そして,8/28,29 に開催 された国際大会「Global Link2021」(シンガポール開催予定であったが,新型コロナ 感染症のために,オンライン開催)において,賞は逃しましたが,見事,英語で研究発 表いたしました。本校生徒の範となる活動であるとともに,国際大会への道筋をつけた 功績は多大であり,本校の歴史の 1 ページにも刻み込まれる活動であったことを踏ま え表彰いたしました。
 ECO クラブだけでなく,先程,賞状伝達したように限られた活動時間にもかかわら ず各種大会等で素晴らしい成績を収めたり,新聞報道されるような顕著な活動をしたり する生徒の皆さんが多くいました。その活躍ぶりを大変嬉しく思います。
 なお,本日も,広島県高校生スピーチコンテストで準大賞(2 位),審査員特別賞(4 位)に輝いた5A 田中さんと4A唐川さんは,授賞式に参加しています。おめでとうご ざいます。

 さて,今学期は,9 月に新型コロナウィルス感染症の影響を多大に受け,臨時休 業・分散登校となりました。経過等については,放送や保護者宛文章でお知らせした とおりです。皆さんへの授業の影響も,夏季休業を例年より 1 週間短くして授業を実 施していたこと,文化祭・記念祭バザーの準備やその振替休日を予定していた時期の 感染であったため,授業への支障が少なかったこと等もあり,ハレルヤコーラスの中 止・クリスマス奉仕活動準備の短縮,そして,昨日と本日の授業実施で,例年通りの 授業数確保となりましたのでお知らせしておきます。
 しかしながら,アメリカやイギリス等では,新たなオミクロン株による感染が深刻 な問題となっており,学校閉鎖に追い込まれる数も急増しているとのことです。わが 国でも感染者が日々報告されるようになり,新たな脅威となりつつあります。これま での 2 度のワクチン接種では,その有効性が危惧されており,今月より県内でも 3 度 目のワクチン接種が開始されたところです。今月 18 日,WHO(世界保健機関)は, オミクロン株の感染拡大の速度はデルタ株よりも速く,市中感染が生じた場合は, 1.5 日~3 日ごとに 2 倍に増加するとの見解を発表しました。三学期は,6 年生にと っては,共通テスト,各大学の一般個別入試と自分自身の将来を左右する大切な入試 時期となります。現在広島県は感染症 0 レベルが続いていますが,先ほど述べた情勢 から,いつ拡大傾向になってもおかしくありません。まさに,一触即発の危機にさら されていると言っても過言ではありません。6 年生のためにも,皆さんの有意義な学 校生活のためにも,新しい生活様式に伴う感染症対策に万全を期していきましょう。
再度,「かからない,うつさない」行動を確認しておきます。 ・三密を回避する
・マスク着用,手洗い,1m 以上距離を取った会話,加湿・換気を徹底する ・体調不良の時は,人との接触を控える
・多人数での会食を控える
・致し方ない場合を除き,感染拡大地域への移動を回避する
 なお,三学期が始まった際,自分自身あるいは家族に発熱症状がある場合は,ご相 談ください。

 皆さんは,待降節から先日のクリスマス会奉仕活動において,感謝の気持ちを込め て,他者のために,愛と奉仕の心で取り組みを進めてくれました。一昨年までのように, 直接,お会いできない中でも,プレゼント作成やオンラインでの歌や劇の提供等,この 状況の中で,今できることを創意工夫しながら実施してきました。本校の建学の精神 「Women for Others」や校訓の「進んで奉仕」に基づく素晴らしいものでした。皆さ んの成長を感じることもでき,とても嬉しく思っています。
 また,この活動は,「恕」「感謝」という目標を体現する絶好の機会であったと思いま すが,各学年の奉献の言葉等にもその思いが溢れていたことにも感心致しました。これ からも,建学の精神・五つの校訓に基づき,「命・恕・感謝の心」を大切に育んで下さ い。
 昨年も述べましたが,イチロー選手は,「小さいことを重ねることが,とんでもない 所へ行くただ一つの道だ」と言っています。そのためには,「而今」今の瞬間に全力を 尽くしながら,成長へのステップを積み重ねていきましょう。私たちも,できるだけの サポートやアドバイスをしていきます。
 6年生の皆さん,共通テストまで 1 ヶ月を切りました。入試制度の度重なる変更と ともに,この感染症の影響も多大に受け,まさに苦難の連続でしたが,いよいよ集大成 の時です。残された時間もわずかとなりました。まさに,1 秒 1 秒を大切にしながら最 後までひたむきに努力を続けるとともに,みんなで激励しあいながら,実力が十分発揮 できるように取り組んでいきましょう。
 本日は,冬至です。日の出から日の入りまでの時間が最も短い日,すなわち,昼が 最も短い日です。これから徐々に昼の時間が長くなっていきますが,日曜日には,寒波 が襲来し,厳しい寒さになるとの予報も出されています。15 日間の冬休みですが,健 康面には留意し,1 月 7 日始業式には,元気な姿を見せてください。

校長 小野田 文明
TOPへ戻る