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校長先生のお話

三学期始業式 式辞
2021-01-07
 あけましておめでとうございます。
今年は,例年と違い,新型コロナウィルス感染症の猛威にさらされる中でのスタートとなりました。昨日は,東京1591人,関西4府県を始め全国17都府県で,感染者が最多となり,前日より1090人増えた6004人の感染が確認されました。こうした事態を踏まえ,国においては,本日,東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県に対して,来月7日までの緊急事態宣言を発令されるとのことです。
 広島県においても,1月17日まで感染拡大防止集中対策期間として取り組まれていますが,ここ数日70名以上の感染者が報告されています。より一層,「かからない,うつさない」行動を徹底するとともに,感染予防対策をしっかりと講じていくことが極めて重要だといえます。
 そのために,再度,確認しておきます。
皆さんも,次の点を厳守しながら学校生活を送って行きましょう。
・三密を回避する。
・マスク着用,手洗い,1m以上距離を取った会話,加湿・換気を徹底する。
・体調不良時の人との接触並びに多人数での会食を控える。
・感染拡大地域への移動を極力控える。(不要不急の旅行はしない)
 なお,自分自身あるいは家族に発熱症状がある場合や濃厚接触者として本人はもとより家族等がPCR検査対象者となった場合は,登校しないようにしてください。
 また,文部科学省から部活動について,地域の感染状況などに応じ,感染リスクの高い活動の一時的な制限も検討するよう求められています。その感染対策について確認しておきます。
・可能な限り屋外での活動とし,屋内で実施する場合は,こまめな換気,手洗い,消毒の徹底。
・屋内で多数の生徒が集まり大声を出す活動は絶対に避ける。
・部室は短時間利用とし,一斉利用は避ける。
・不必要な用具の使い回しをしない。
・合唱は原則マスクを着用する。
 これらのことを遵守しながら活動を行ってください。詳細については,顧問の先生方の指示に従ってください。
 また,今週末は,寒波に襲われ,風も強く寒い日が続く予報です。積雪もあるかも分かりません。登下校の安全にも十分留意してください。
 厳しい状況の中でのスタートですが,皆さんと無事に新たな年を迎えられたこと,神に感謝するとともに大きな喜びを感じています。
 皆さんは,どんな決意を抱きましたか。
 私は,引き続き,皆さんが,「命・恕そして感謝」の心を育むための手助けをしながら,安心安全で信頼かつ満足して頂ける学校,一人ひとりが十分に力を発揮できる学校を目指していきたいと考えています。
 すなわち,「暁の星に入学してよかった」「暁の星で学んでよかった」「暁の星を卒業してよかった」と思って頂ける学校にしていこうと決意しています。

 6年生の皆さん,いよいよセンター試験まで,9日となりました。この休み中も,センター直前の模擬テストや入試対策に費やしてきたことでしょう。
 自動車の育ての親と言われるヘンリー・フォードは,
 Before everything else, getting ready is the secret of success.
 (成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること)
 と言っています。
 体調管理に十分留意するとともに,残された時間を有意義に過ごしながら,着実に1点ずつ積み重ねていきましょう。
 先日の箱根駅伝で駒沢大学が,最終区で3分以上の差,多くの人が逆転は難しいと思っていたタイム差を覆して見事優勝を果たしました。創価大学の1区,区間3位という見事な走りを見せた福田選手が母校陸上部の後輩であっただけに,私は,同大学が初優勝を逃した時,少し残念な気もしましたが,目標に向かって,最後まで諦めずチャレンジし続けることの大切さを再確認させられるとともに,創価大学の選手たちが優勝を逃した最終区の選手のゴールを温かな拍手で讃えていた姿に感動を覚えた箱根駅伝でもありました。最後まであきらめず,これまで培ったGrit(やり抜く力)を発揮しながら,しっかり準備して高校生活の集大成を図って行きましょう。成功を祈っています。
 さて,今年は,延期された東京オリンピック・パラリンピック開催の年,そして,東日本大震災から10年目を迎える年でもあります。「おもてなし」の心とともに,多くのかけがえのない命が失われた悲しみを乗り越え,懸命に復興へ向けて歩み続けている人々がいることに思いを馳せながら学校生活を送っていかなければなりません。
 そのためには,「命・恕・感謝の心」を育みながら,互いに支え合い・分かち合いながら生活していくことが大切です。
 これまで,幾度か紹介していますが,宮澤章二さんの詩「行為の意味」は,次のように結ばれています。

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
-----それは 人が人として生きることだ

 感染症対策を十分とりながら,「あたたかい行為」と「やさしい行為」で友に接し,喜びと感謝に溢れる年にしていきましょう。
 最後に,マザーテレサのことばを紹介し始業の言葉といたします。
 「大切なのは どれだけ たくさんのことをしたかではなく どれだけ心を込めたかです。」

校長 小野田 文明
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