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「小学校現場から来た園長の日記」その9

2022-06-24
「持続可能な職場」
年中さんたちの音楽。コロナで中断していた鍵盤ハーモニカを使えるようになったんだね。
「持続可能な職場」

 野球で一人も塁に出さずに完璧におさえることを完全試合と言います。その完全試合を最年少で達成した投手がいます。勢いに乗って次の試合も8回まで抑え込んでいて、あわや2試合連続で大記録達成かという目前で監督が交代を命じました。この対応には、賛否両論あり、私などは「せっかくのチャンスなのにもったいないなあ。」と思いましたが、監督は、疲労している状況を見て、記録よりもこれから長く続けていくためには無理をさせないことの方が大事だと判断したようでした。その後も、登板間隔をあけてもらいながら、活躍しているようです。

これまで日本では、けがを隠してでも無理して頑張ることを美化するところがあったような気がします。昭和人間の我々は、「24時間戦えますか」というフレーズで、夜遅くまで、そして時には休日にも出勤して働くことをほこりに思う世の中に生きてきました。でも、これからの時代は、持続可能な働き方にしていくことが求められます。教育現場で働くことを希望する人が減っている中で、次代を担う新しい先生たちに職場として選んでもらい、長く働いてもらうためにも必要なことだと感じています。教育内容を維持しながら行う、この舵取りは大事です。

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