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「小学校現場から来た園長の日記」その5

2022-05-24
「祈りの意味」
人間の力を超えるものの存在を感じるというのは、どの宗教にも共通しているのかもしれません。
「祈りの意味」

学院の中で最も歴史のある中高の塔から聞こえてくる「アンジェラスの鐘」。鐘の音が聞こえている間、学院全体が祈りのひと時になります。幼稚園では、子どもたちが食事を終えてほっと一息という頃に聞こえてきます。

祈りは、「かみさまとお話をすること」とよく言います。でも、聖人たちのように直接神と対話できない私たちにとっては、祈りは一方通行に思えるかもしれません。

祈りとは、神の思いを感じるために、1日の中に少し立ち止まる時間を持つことで、いつもほとんど外に向かっている心を内面に向ける時であると考えたらどうでしょうか。

そして、祈ると言えば、自分に都合のいいことをお願いしがちですが、わたしたちの望むことがすべてためになるとは限らないので、「わたしに必要なものをください」という信頼を持って祈りたいものです。

自分の願いを果たす道具として神を使おうとするのではなく、身の回りに起きている出来事の中で神が自分をどう使おうとしているか、心を澄ませて聴けるようでありたいと思います。

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