学校法人 福山暁の星学院のホームページ

8月24日に福山暁の星学院に勤務する全ての常勤教職員が参加して、恒例の学院研修会を開催しました。今年の講師は東京大学教授山本芳久先生で、「今カトリック学校に求められるもの」というテーマでご講演くださいました。山本先生は同じカトリック校である栄光学園（神奈川県）のご出身で、初めにご自身がカトリック校6年間に受けた精神的薫陶の気づきを分かち合って下さいました。またギリシャ哲学や聖書に通底する人間の生き方、神との関わりについてわかりやすく解説いただきました。教皇フランシスコが強調されるメッセージ「橋を架ける」についても、現代の数多くの危機の中で、カトリックに関わる私たちが異なる意見や立場の人たちを尊重し、いつくしみのつながりを持っていくことの大切さに気付かせてくださいました。

より良い生き方をするために、自分の経験した数十年の範囲で考えていくのではなく、聖書の教えや2千年以上前からの哲学者が考えた人類の遺産ともいうべき思想をもっと大切にしなくては、という思いを強くしました。聖書の創世記冒頭に書かれている「神はご自分にかたどって人を創造された。それは極めて良かった。」とあるとおり、人間は「極めて良いもの」として生まれました。私たち一人ひとりは「極めて良いもの」であるという自信を持って、福山暁の星学院で学ぶ方々、働く方々がより良く生きるための知恵や信仰を心に刻めるように、福山暁の星の教育に臨んでいきたいとの決意を新たにした一日でした。