本文へ移動

校長先生のお話

校長朝礼
2018-01-31
1月31日の校長朝礼で,次の写真を見せて生徒に話しました。
 この写真は,1945年9月,原爆投下1か月後の長崎で,米国の従軍カメラマン,ジョー・オダネル氏が撮影した「焼き場に立つ少年」という写真です。
 弟の遺体を背負い,火葬の順番を直立不動で待つ少年が写されています。
 フランシスコ・ローマ法王は,昨年末にも,教会関係者に向けて,この写真入りカードを配布するように命じられました。写真の裏に「戦争の結果」とするメッセージと自身のサインを添え,さらに,「亡くなった弟を背負い,火葬の順番を待つ少年。少年の悲しみは,かみしめて血のにじんだ唇に表れている」と,スペイン語の説明も加えられたとのことです。
 また,ローマ法王は,今月15日に世界は核戦争の「瀬戸際」にあると,この痛ましい写真を使い現状に警鐘を鳴らされました。
 その際,「この写真を印刷して配布したいと思った。このような写真は,1000の言葉よりも人の心を動かし得る。皆さんと共有したいと思ったのもそのためだ」と語られています。
 法王が年末にカードを配布されるのは異例とのことです。
「核兵器が,人類の平和と共存しない」ことは自明の理です。
 この写真から,再度,平和について考えるとともに,平和を希求する心を強く持ち続けていきましょう。
TOPへ戻る