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校長先生のお話

新年明けましておめでとうございます。
2018-01-01
 本校は,本年10月20日(金)に70周年を迎えることとなりました。これまでお支え頂いた皆様方に深く感謝申し上げます。
 現在,暁の星幼稚園・小学校とともに学院としての記念ミサ及び式典を開催するための準備を進めているところです。
 戦後の混乱期に,四人のシスターたちが、母国にすべてを置きはるばる来日し,この地に一粒の種を落としました。崇高な使命を帯びたシスターたちのもと,未来を担う女性の教育のために「Women for Others」(他者のために生きる女性の育成)を建学の精神に開校され,今日まで歴史を刻んできました。
 開校当時の写真を見ると,小高い丘の上に,学校が建設され,周囲一面を見渡しても,田畑や更地が広がっているだけでした。それでも,日本復興のために,この地に学校を創り子女教育を進めようというシスターたちの熱い思いがひしひしと伝わってくる1枚です。現在のように,周囲一面住宅や店舗が広がっている光景からすると隔世の感があります。
 当時,植えられた背丈ほどのヒマラヤスギも,今や,校舎より高くなるほどの成長を遂げています。
 本校の建学の精神に基づいた教育を受け,巣立っていった卒業生の皆さんは,経済・放送・医療・法曹・官僚・教育・芸術・芸能等様々な分野の中枢として活躍されています。
 引き続き,こうした脈々と流れるカトリック学校としての歴史と伝統をしっかり継承しながら教育を推進してまいります。
 また,これからの時代は,AIやIoTの拡大等による科学技術の進歩により,混迷の度合いを増す社会が到来し,不確実性が加速する時代になると言われています。これまでは,大量流通・消費システムの中で,よく働きマニュアルに基づき正確に早く作ることのできる人材が求められていました。これからは,定型業務や反復作業はAIに代替えされるとともに,エネルギーの大量廃棄等による環境問題や貧困問題が深刻化すると言われています。
 これからの中高校生は,2100年まで生きる可能性が高い年代になり,22世紀を創り,22世紀を生きる生徒たちです。
 したがって,知識技能はもとより,これから求められる「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」にも重点を置き生徒の教育を推進する必要があります。2020年から開始される新たな大学入試への対応はもちろんのこと,加速度的に進歩を続ける科学技術・混迷の度合いを増す社会の中で,様々な困難や板挟みと向き合いながら乗り越えられる逞しく生き抜く女性の育成に努めてまいります。
校長 小野田 文明
 
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