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校長先生のお話

三学期終業式
2018-03-20
 六年生も卒業し,先日は,生徒会の新旧引継ぎ式も行われました。旧生徒会の皆さんが本校の活性化のために,誠心誠意取り組んでくれたことに感謝いたします。オープンスクール等で来校された多くの方から称賛される見事な活躍ぶりでした。本当にありがとうございました。箱田会長率いる新生徒会の皆さんも,きっと,素晴らしい生徒会活動を創りあげてくれるものと期待しています。
 さて,皆さんは,この1年で教育目標である「赦し合う心を育てる」ことができたでしょうか?
 私は,一学期の始業式・入学式で,本年度、この目標を胸に刻んで、誰ひとり、淋しい思いや辛い思いをすることなく、持っている力を如何なく発揮し、みんなが笑顔で楽しく希望に満ちた学校生活を送ってほしいと強く願っていますと皆さんに伝えました。そして,2011年の東日本大震災直後,公共広告機構からテレビに流された
 「こころ」は誰にも見えないけれど、「こころづかい」は見える。
 「思い」は見えないけれど、「思いやり」は誰にでも見える。
 という宮沢章二さんの詩を紹介し,本校生徒461の「こころづかい」と「思いやり」で溢れている学校にしていきましょうと訴えました。
 先程,紹介した生徒会の活動や記念祭バザー,さらには,多くの皆さんの日ごろの言動から,「こころづかい」や「思いやり」を感じることができました。
 一方,諍いや中傷・心ない言動によって,心を痛めつらい思いに駆られ笑顔で過ごせなくなった人もいます。
 コロサイ3章8節で「怒り,憤り,悪意,そしり,口から出る恥ずべき言葉を捨てなさい。互いにうそをついてはなりません。」と教えています。
 互いに「こころづかい」や「思いやり」を持って接することができれば,つらい思いで学校生活を送る人も大きく減少するものと信じています。
 「前を向いて生きる」「悲しみを乗り越え歩む」「祈り 明日に向かい」
 これは,未曽有の被害をもたらした東日本大震災の犠牲者を悼む鎮魂の祈りを踏まえた3月12日の新聞数紙の見出しです。
 震災から7年,あの日に失った命への思いを馳せながら「とてつもない試練だった」と語っておられる遺族の方の一言は,胸に迫るものがありました。
 「大きな犠牲のもとに得られた貴重な教訓を胸に刻みながら,悲しみを乗り越え,前を向いて生きる」ことの大切さを教えてくれている気がしました。
 私達は,生かされているかけがえのない命を授かっています。だからこそ,その命を宝物にしながら,「こころづかい」や「思いやり」,そして,笑顔溢れる学校にしていきましょう。
 この一年間,皆さんと学校生活を送ってきました。本校の生徒なら,できると確信しています。
 なお,未だ震災被害の苦しみから立ち上がれない人々と苦しみを共有し共に歩みながら支援していくため,3月19日に,本校の母体である援助マリア会が,福島県小高市に南相馬修道院を創立されたことを紹介しておきます。 
 皆さんも,それぞれ一学年進級します。新たな1年生や4年生も加わります。不安と希望を抱えて入学してきます。暁の星へ入学してよかったと思っていただけるよう,優しく迎え入れてください。
 昨日,4年生の開原さんが,21代平和大使として決定したという嬉しい連絡をいただきました。来年度も,多くの皆さんが様々な分野で活躍してくれることでしょう。四月からの皆さんの成長した姿を楽しみにするとともに,この春休み中,皆さんが元気に過ごされることを祈念しています。
 
 なお,三学期の校長賞は,次のような理由で,5年の三浦さんに授与いたしました。
 あなたは,S(奉仕)クラブ・パン種クラブ・コーロステルラクラブの部長・ハレルヤコーラスの指揮者などリーダーとして献身的に活動されてきました。
 その姿勢は,愛と奉仕の精神に基づくものであり思いやりと心づかいに溢れ,教育目標である「赦し合う心を育てる」を体現した素晴らしいものでした。
 三学期校長賞としてここに称します

 Sクラブは,本日午後福山ニューキャッスルホテルで,本年度の活動報告を国際ソロプチミストの皆さんの前で行います。同団体には,本年度も,文楽鑑賞やキャリアサポートプログラム等で様々なご支援をいただいています。
 Sクラブは,福島県飯館中との相互交流,大阪西成区での夜回り活動等も行ってきました。
 かっては,本校も多数の生徒がSクラブで活動してきました。素晴らしい活動ですので,皆さんも伝統を引き継いでいって下さい。
校長 小野田 文明
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