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校長先生のお話

記念祭バザーが終わって
2016-09-30
 本当にはらはらした第62回記念祭バザーであったように思います。というのも10日前には台風16号の接近が9月19日に福山に影響を与えそうだという気象庁の発表があったからです。かなりハラハラしながら、いつをもってバザーを中止にするか、あるいは延期するのかという問題を解決するための選択を迫られました。
 
  まるで、私たちの祈りが聞き届けられたように、日が経つにつれ台風のスピードがゆっくりになってきています。しかし、いつスピードが上がるかわかりません。最悪のケースも予想しながら延期や中止という選択肢を残しながらなんとか前日を迎えました。保護者会・同窓会も万端の準備をしてくださっています。そして学校の生徒や先生方は、前日の生徒たちの「文化祭」を行っていました。
 
  天気予報は、ほぼ間違いなく台風は来ないという情勢ですが、今度は雨が気になります。文化祭の合間にも講堂の横の暗幕をめくっては、外の様子をうかがう始末です。生徒たちの熱の入った素晴らしい演奏も歌も心から味わうことなく、その日は終わってしまいました。
 
  その日の夜も台風情報にチャンネルを変えて見ながら、一方でパソコンを開きながら気象庁発表の最新の情報を手に入れようとしてました。
 
  そして当日の朝、雨は降っていませんでした。ですが雲行きがどうも不安です。でも明るくもあり地面もしっかり乾いています。なんとか雨に降られずに第62回目の記念祭バザーが開催できそうです。
 
  うれしいニュースが飛び込んできました。去年よりも早く運動場の駐車場が一杯になりましたという報告です。それに例年になく人が多いのではないかと思えるくらいの人の行列があっという間にできました。そして開催の時間が来て多くの人たちが先を争って体育館に殺到していました。先生方の何名かと顔を見合わせ、ほっとした表情を浮かべたことがとても印象的でした。
 
  記念祭バザーの日のお昼前に広島に向かって出発しました。なぜなら、中国5県が広島教区としてまとめられていますが、その責任者である司教が、約2年にわたって空位だったのです。新しい司教叙階式が広島で行われることになり、私は後を先生方に託して叙階式に参列しました。今振り返ると、3時まで雨も降ったりやんだりで、最後まで記念祭バザーができたとの報告を受け、神様の摂理と、マリア様の取次に心から感謝いたしました。
 
校長 山口道晴
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