校長先生のお話

サレハ・ゲンティング・ハイランド・スクール訪問記
2013-04-06
 3月22日から3月26日まで私とF先生とでマレーシアにあるサレハ・ゲンティング・ハイランド・スクールを訪ねて姉妹校提携の調印式を行ってきました。
 
  3月22日朝一番の新幹線で新大阪まで、そこから特急はるかで関西国際空港まで行きました。今回の目的は2つありました。一つは10年にわたって隔年で日本の我が校を訪問してくれるサレハ・ゲンティング・ハイランド・ハイスクールとの正式な姉妹校締結の調印式を行うことが一番大きな目的でした。
 
  飛行機に乗って約6時間、クアラルンプールの国際空港に到着し、今回の旅行を案内してくださる方の車に乗って市内のホテルに向かいました。赤道直下の国マレーシアは、暑い夏の様子でした。日本の出発の時の寒さが嘘のようでもありました。
 
  夕方の7時過ぎの街中に、半ズボンとサンダルという夏バージョンの格好で出て見ると、すごい数の人たちが歩いています。イスラム教徒であることを示す足先まで黒いベールで包まれた女性がいるし、額に赤や白の印をつけているヒンデゥー教徒の人、制服で歩いている人、たくさんの外国人etc…。
 
  アジアの人々のるつぼのような夕方の人通りでした。次の日の朝のホテルのバイキング形式の食事にもそれが表れていました。日本食・インド系・中国系・マレー系・イスラム系等の食事が準備されており、朝から食べ過ぎの感がありました。しかし、日本人の私にとってどれもおいしく食べられたことは、ある意味で幸せなことでもありました。
 
  23日午前10時過ぎにゲンティング・ハイランド・スクールに到着すると、駆け寄ってきたのは、数人の男子学生で手にはカメラを手にしていました。去年我が校を訪問してくださった先生方の顔もほとんど見ることが出来ました。さっそく校長室に招き入れられて朝食のサービスを受けましたが、ほとんど食べることが出来ませんでした。
 
  その後、学校の中の案内をしていただきました。全寮制の学校であり女子寮・男子寮が完備されており、プールもあり、規模こそ違いましたが体育館兼講堂がありました。聞けば170名の生徒がいるとのことでした。面談の日で、親子共に学校で三者面談だということでした。体育館の中には、校長先生と最後には面談できるように設定されていたのも、少人数制の良さであるのかもしれないと思いました。明るくのんびりとした雰囲気があり、生徒達がのびのびとしていることが良くわかる学校でした。
 
見学も終わり、いよいよ調印式を行うために再び、校長室を訪れました。インド系の理事長先生が来ておられ、にこやかな雰囲気の中で、中国系の校長先生と私との間で、二枚の提携証書にサインをし、その見届け人として理事長先生のサインをいただき、証書を真ん中にして、たくさんの写真を撮ってもらいました。
 
ちなみに朝食を準備してくださった保護者会長は、マレー系でイスラム教徒の方でした。ちなみにその方は、去年本校に来られていた方でもありました。
 
私は、調印式が終わってからお茶を飲ませていただきながら、「もし可能なら、これまでのような隔年にお互いの学校を訪問するだけでなく、別に我が校の生徒の夏休み中の短期留学受け入れを考えてもらえないだろうか」という質問をしてみました。理事長からは前向きの返事があったのは非常に嬉しいことでした。
 
その後、市内を見て回ったり、マラッカのフランシスコ・ザビエルの遺体が一時的に安置されていたという聖パウロ教会を訪ねたときには心が震えました。
 
びっくりしたことが一つあります。どこを訪ねたときも多くの日本人の学生の姿が見られたことです。話では聞いていましたが、修学旅行先としてこのマレーシアを選んでいる学校もあるということです。確かに民族のるつぼであり、多民族国家として色んな文化が共存している国はそうないのではないかと思いました。違いを受け入れる心が育つのではないかとも考えながらの旅になりました。

校長 山口道晴