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校長先生のお話

卒業名『優颯の会』
2018-11-13
 本年度卒業する第65期生の生徒たちに,卒業名を11月12日(月)に発表しました。卒業名・命名した意図・聖書の教えは次の通りです。
優颯の会
(ゆうそうのかい)
 卒業生の皆さんは,5・6年時の学年目標を「サーバントリーダーシップ」「Akenohoshi Intelligence」として今日まで歩んできました。この目標を達成するためには,人に対して優しく接し,進んで奉仕する気持ちや優れた知性を発揮する必要があります。皆さんは,この両面を遺憾なく発揮し成長を遂げてきました。そうした姿から,「やさしい」「すぐれる」に共通する「優」という文字を選びました。この「優」という文字は,優雅とか優美と表現する際にも使われる文字で,上品で美しいという意味も兼ね備えています。この面からも,卒業生に相応しい文字と捉えています。
 また,学校生活を送っている皆さんの姿・態度・行動は,きびきびとして,とても爽やかな印象でした。颯爽とした姿で学校生活を送っていた皆さんに相応しい一文字と考え「颯」を選びました。この「颯」は,きびきびした様子という意味があり,颯爽の「さつ」として馴染みのある文字ですが,人名などでは「そう」と読むことができます。
 本校の卒業名では,初めて使われる「優」と「颯」の語感から「ゆうそう」と読むことといたしました。 
 卒業生の皆さんにふさわしい二文字だと確信し命名しました。
 
 聖書には,次のような教えがあります。
 
 兄弟たち,あなたがたにお願いします。あなたがたの間で労苦し,主に結ばれた者として導き戒めている人々を重んじ,また,そのように働いてくれるのですから,愛をもって心から尊敬しなさい。互いに平和に過ごしなさい。兄弟たち,あなたがたに勧めます。怠けている者たちを戒めなさい。気落ちしている者たちを励ましなさい。弱い者たちを助けなさい。すべての人に対して忍耐強く接しなさい。だれも,悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。お互いの間でも,すべての人に対して,いつも善を行うよう努めなさい。いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ,キリスト・イエスにおいて,神があなたがたに臨んでおられることです。
(テサロニケの信徒への手紙 4:12〜18)
 
 これからの時代は,AI等の進化により,人と人との触れ合いが希薄になるのではないかと危惧されています。人への優しさや優れた知性を発揮しきびきびと行動することは,極めて重要視される世の中となることでしょう。
 上記のテサロニケの教えにある行為は,他者に対する優しさがあってこそなせることだと考え,卒業名と合わせて送ります。この教えのワンフレーズは,聖歌「いつも喜んでいなさい」としても歌われています。
 また,マタイによる福音書5章5節には,「柔和な人々は,幸いである。その人たちは地を受け継ぐ。」とあります。柔和な人とは,穏やかで優しい人を意味しています。
 本校開校70周年の記念すべき年の卒業生「優颯の会」の一員として,これからも,かけがえのない命を大切にし,しっかり煌めきながら地を受け継ぐ人として歩み続けてください。
 あなた方の前途が,幸多きことを祈念しています。
校長 小野田 文明
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