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今月のおすすめ

今月のおすすめ(2012年2月)

春浅き 水を渡るや 鷺一つ    河東 碧梧桐

「春浅き」は、立春を過ぎて、まだあまり日がたっていない、寒さの残っている頃のことを言います。この句の鷺の白い色も、鷺の細い足が水の上を動いていくようすも、春浅い感じをよく表していますね。
2011年度も残すところわずかとなりました。まだまだ寒い日が続きますが、体調管理に気をつけてがんばりたいものです。
さて、今回も新刊図書の中から三冊の本を紹介します。読書が苦手な人にも楽しめそうな本を選んでみました。新刊コーナーに置いていますので、手にとってみてください。

『和菓子デザイン』

中山圭子/著   ポプラ社

 和菓子は、今から三百年以上も昔の江戸時代に京都で生まれ、各地に広まりました。花鳥風月をかたどった美しい菓子は「上菓子」と呼ばれ、富裕な上層階級のみが味わえる高級品だったのです。当時はもちろん写真などありませんから、商品カタログとなったのは「絵図帳」でした。この本は、名古屋市蓬左文庫所蔵の「御蒸菓子御見本」・「御干菓子御見本」を使用して、徳川家御用菓子屋のさまざまな和菓子のデザインを紹介しています。伝統的なデザインあり、なんだか不思議なデザインありで、見ているだけでも幸せな気分になれること請け合いです。最後についている、英語の解説もおもしろいですよ。

『甲子園がくれた命』

中村計/著    講談社

 2010年に春の甲子園で活躍し、日大三高を準優勝に導いた山福也(やまさきさちや)選手の名前を覚えている人もあると思います。彼は2008年に6時間にも及ぶ脳腫瘍の手術を受けていました。この本は、病気がわかってから病気を克服するまでの福也君の姿を通して、私たちに「命」について考えさせてくれる本です。難しい漢字にはルビもついているので、中学生にもお勧めです。

『元素図鑑 宇宙は92個の元素でできている』

エイドリアン・ディングル/著  池内恵/訳  主婦の友社

 著者は、アメリカ在住の化学の教師です。この本を読めば、元素が組み合わさっていろいろなものを作っていることがわかります。周期表の意味や、元素の基礎についてもわかりやすく説明してあるので、理系の人には特におすすめです。コラムの部分も充実していて、読み物としてもたのしめるので、文系の人ももちろん楽しめますよ。

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